定年後、週3日勤務で「月15万円」稼ぐ知人。無理なく働けているそうですが、どんな”仕事”を選べば続けやすいのでしょうか?
「体への負担が重すぎない」ことが前提
定年後の仕事でまず重視したいのは、毎日続けられるだけの体力的な無理のなさです。厚生労働省も、高年齢者が働きやすい職場づくりとして、作業設備の改善や短時間勤務など多様な働き方の整備が大切だと示しています。
年齢を重ねると、同じ8時間勤務でも疲れ方が変わるため、立ち仕事が長すぎる仕事や、重い物を繰り返し運ぶ仕事は、人によっては負担が大きくなりやすいです。
そのため、週3日で無理なく続けるなら、体力を激しく使う仕事より、負担が比較的読みやすい仕事のほうが向いているでしょう。たとえば受付、マンション管理、事務補助、施設の見回り、軽作業、送迎、家事支援などは、仕事内容が比較的はっきりしていて、慣れるほど続けやすくなる傾向があります。
「前職の経験が使える仕事」は、収入と続けやすさの両立がしやすい
月15万円を目指すなら、単純に時給の高い仕事を探すより、自分の経験が生かせる仕事を選ぶほうが現実的です。たとえば、事務職だった人なら事務補助や経理補助、営業経験がある人なら接客や相談対応、運転に慣れている人なら送迎や配送補助などが考えやすいでしょう。
経験を生かせる仕事は、ゼロから覚える量が少なく、働き始めた後の負担を抑えやすいのが強みです。
年齢を重ねてからの仕事探しでは、「未経験でもできるか」だけでなく、「これまでやってきたことに近いか」を見ると、働きやすさが変わってきます。結果として、無理をせず働けるぶん、長く収入を得やすくなります。
採用されやすく、日数を調整しやすい仕事も狙い目になる
続けやすさを考えるなら、採用されやすい仕事を選ぶことも大切です。マイナビの企業調査では、65歳以上のシニア採用をしている業種として、警備、清掃、コンビニ・スーパーなどの割合が高いとされています。
こうした仕事は人手を必要としていることが多く、勤務日数や時間帯の選択肢が比較的広いケースがあります。
もちろん、警備や清掃は現場によって体力負担が違います。だからこそ、「シニア歓迎」と書いてあるかだけで決めるのではなく、移動距離、立ち時間、屋外か屋内か、1日の拘束時間などを確認することが大切です。同じ職種でも、働きやすさは現場によってかなり変わります。
定年後の仕事は、「稼げるか」より「続けられるか」で選ぶのが近道
週3日勤務で月15万円前後を目指すなら、続けやすい仕事の条件はかなりはっきりしています。体に無理がかかりすぎないこと、自分の経験を生かせること、勤務日数や時間を調整しやすいことの3つです。収入だけを見て決めると、疲れて辞めてしまい、かえって遠回りになることもあります。
定年後の働き方は、若い頃の延長ではなく、生活に合わせて組み立てるものです。まずは「何曜日なら働けるか」「体力的にどこまでなら無理がないか」を整理したうえで求人を見ると、自分に合う仕事が見つかりやすくなるでしょう。
出典
厚生労働省 高年齢者の雇用
厚生労働省 高年齢者雇用・就業対策
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

