スマホ屋の最新EVを聖地で試乗。グランツーリスモ7に「Xiaomi」登場
ゲームで証明する時代が、来た。
1月29日、XiaomiのフラッグシップEV「SU7 Ultra」が、PlayStationの名作『グランツーリスモ7』に正式登場。中国ブランドとしては初めてグランツーリスモシリーズに収録される自動車となりました。
スマートフォンメーカー出自の自動車が、「極めてリアルなドライビング体験と、厳格な車両選定基準厳格」を持つとも言われるレーシングシミュレーターに登場という、よもやそんな日が来るんだなぁ、なんて思いもあります。
Xiaomi EVの車両ダイナミクス性能チームが、開発元のポリフォニー・デジタルのスタジオを訪問して、ゲーム内のXiaomi SU7 Ultraが実車のダイナミクス特性を正確に反映していることも確認済み。
つまり、バーチャル試乗にはもってこいの機会、ということでしょう。
グランツーリスモという「審査」、ゲームが証明する「本物」
グランツーリスモは、もはやただのレースゲームではありません。
1997年の初代発売以来、全世界での販売数が累計1億本超を記録。多数の自動車メーカーや部品メーカーが宣伝を兼ねて協力しており、「広告媒体としても絶大な効果を発揮している」という存在です。
つまり、グランツーリスモに選ばれるということは、単なるゲームへの登場以上の意味を持つと言えます。自動車を作るときのCADデータがそのまま提供されることもあるそうですから、メーカーとしても信頼と期待を寄せていることが伺えます。
では、Xiaomi SU7 Ultraとは何者なのか。最高出力1548馬力、0-100km/h加速1.98秒、最高速度350km/h超という、スーパーカー級のスペックを持つ4ドアEVです。2025年4月には、ドイツにある伝統あるサーキット「ニュルブルクリンク北コース」で7分04秒957を記録し、電動エグゼクティブカーとしての最速記録を更新しています。
おそらく、10年前なら「スマホメーカーが作った車」というだけで、多くの自動車ファンは懐疑的だったでしょう。でも、世界中のプレイヤーがXiaomi SU7 Ultraを「運転」し、その性能を体感できる。それこそニュルブルクリンクのタイムに懐疑的だったとしても、自分でコントローラーを握って感覚を確かめられるわけですね。
2026年のいま、ゲームで走ることがリアルな性能の証明になるという逆転現象が起きています。
リアルとバーチャルが逆転する瞬間
グランツーリスモ公式によれば、SU7 Ultraは1月29日のアップデート1.67で実装。
また、Xiaomi SU7 Ultraと同時に登場するのは、「ヒョンデ エラントラ N TC」と「ポルシェ 911 GT3 R (992)」。 韓国の新興メーカー、ドイツの伝統的スポーツカー、そして中国のスマホメーカー製EV。こうして並べると、自動車の今どきなおもしろさも見えるようですね。
Xiaomiの創業者CEOの雷 軍(レイ・ジュン)さんは、以前の発表会で「近年、中国の自動車産業は急速に発展しており、将来、グランツーリスモでより多くの中国のクルマたちの姿が見られることを願っています」と語っています。
かつて日本の自動車メーカーがル・マン24時間レースやF1で戦ったように、新興ブランドが技術力を高めて殴り込みをかけてくる。もっともその戦場はリアルのサーキットではなく、バーチャルの聖地です。 そして、その聖地を作り上げたのは、日本のポリフォニー・デジタル。
なんだか関係性が入り組んでいるようですが…、日本の自動車メーカーも収録台数は一番ではありますが、ぜひこの聖地でもさらなる痺れる一台をお披露目してほしいものですね。
Source: グランツーリスモ公式, Xiaomi公式リリース, PLATEAU Journal, Wikipedia

