世界初公開された新型「GLB」。全長は4732mmと、従来モデル(4640mm)から約90mm拡大された

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3列シートはそのままに「中身」を大刷新

 メルセデス・ベンツは2025年12月8日、3列シートを備えるコンパクトSUV新型「GLB」をドイツで世界初公開しました。

 日本でも扱いやすいサイズ感と、いざという時に頼れる「7人乗り」の実用性でヒット作となったGLBが、6年ぶりにフルモデルチェンジし、2代目となる新型モデルが登場しました。

【画像】超カッコイイ! これが新型「“7人乗り”コンパクトSUV」です!(51枚)

 スクエアで力強いボクシーなスタイルというGLBらしさを継承しながら、プラットフォームから内外装、パワートレインに至るまで、すべてが新世代へとアップデートされているのが特徴です。

 新型GLBの最大の進化点は、メルセデス・ベンツの次世代シャシである「MMA(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャ)」を初採用したことです。これにより、従来のガソリン車ベースの設計から脱却し、BEV(電気自動車)を主軸に据えたパッケージングへと生まれ変わりました。

 エクステリアは、人気の箱型シルエットを維持しつつ、フロントとリアに左右のヘッドライトをつなぐLEDライトバンドを採用。夜間の存在感を高めるとともに、ワイドな印象と先進性を強調した新しい表情を作り出しています。

 ボディサイズは全長4732mm×全幅1861mm×全高1687mmへと拡大されました。特筆すべきはホイールベースで、先代比で60mm延長され2889mmに達しています。  

 この延長分は主に室内空間に充てられており、先代では緊急用+αという印象もあった3列目シートの足元スペースが拡大。大人が乗車しても十分な快適性を確保できるようになった点は、ファミリーユーザーにとって大きな朗報です。

 もちろんシートアレンジも多彩で、2列目シートは最大140mmのスライドが可能。ラゲッジスペースは標準時で540/480リットル(5人乗り/7人乗り)、後席を倒すと最大1715/1605リットルまで拡大でき、キャンプや長尺物の積載にも余裕で対応します。

 インテリアは、まさにデジタルコクピットの進化系です。ダッシュボードには運転席から助手席までをガラス面で覆う「MBUXスーパースクリーン」が設定されました。物理ボタンは極限まで削減され、自社開発の「MB.OS」とAIアシスタントが、ドライバーの好みを学習して空調や音楽を提案してくれます。

 パワートレインは、BEVとハイブリッドの2本立てです。主力のBEVモデルには、コンパクトクラス初となる「800V高電圧システム」を搭載。これにより充電速度が劇的に速くなり、対応する急速充電器を使えば、わずか10分で約260km分の走行距離を回復可能です。

 BEVのエントリーモデルとなる「GLB250+」は、最高出力272馬力・最大トルク335Nmを発生するモーターで前輪を駆動します。WLTPモードの航続距離は最大631kmに達し、0-100km/h加速は7.3秒という性能を持ちます。

 一方、ハイパフォーマンスな「GLB350 4MATIC」は全輪駆動モデルです。トータル出力は354馬力で、最大トルクは515Nmという強力なモーターを搭載し、0-100km/h加速はわずか5.5秒。

 航続距離も最大614km(WLTPモード)と十分な数値を確保しています。なお、最高速度はいずれも210km/hです。

 BEVに加え、内燃機関モデルも用意されています。新開発の1.5リッター直列4気筒エンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたもので、まずはBEVから導入され、遅れてハイブリッドが登場する計画です。

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 新型GLBはドイツでは12月8日より、オンラインにて注文が可能となっています。価格は「GLB250+」が5万9048ユーロ(1ユーロ=181円換算で、日本円で約1069万円。ドイツの付加価値税VAT19%含む。補助金なし。以下同様)、「GLB350 4MATIC」は6万2178ユーロ(約1125万円)です。

 先代モデルと比較すると高価格帯への移行となりますが、Sクラス並みの最新装備と、劇的に向上した居住性、そして800Vシステムによる充電性能を考えれば、納得の内容と言えるかもしれません。

 日本導入時期は現時点で未定ですが、初代モデルが日本で大ヒットした実績を考えれば、早期の導入が期待されます。