しし座流星群とおうし座流星群が夜空に☆ 18日未明がピークの予想 極大の時間帯に月が沈み「絶好の条件」【2025】
毎年11月中旬に見頃を迎える「しし座流星群」。今年のピークは18日未明になりそうです。
天文に詳しい山陽学園大学地域マネジメント学部講師の米田瑞生さんに聞きました。
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2025年のしし座流星群は観察条件が良好
──今年のしし座流星群の観察条件はどうでしょうか。
山陽学園大学 米田瑞生さん
「今年(2025年)のしし座流星群は、11月18日未明が極大(ピーク)と予想されています。出現数は平年並みで大きな増加は見込まれていませんが、観察条件そのものはとても良好です。
また、おうし座流星群の活動の時期とも重なります。ゆったりと流れるおうし座流星群と、高速であるしし座流星群、異なる性質の流星群のコントラストを楽しめるかもしれません」
しし座流星群とおうし座流星群が夜空に!
写真は、今月13日から14日にかけて岡山市中区で米田さんが撮影した流星です。おうし座流星群の流星が多い状態だといいます。
流星群は彗星の通り道に現れる
──流星群は、彗星の通ったあとに現れると聞いたことがあります。
米田瑞生さん
「彗星の正体は『水の氷や二酸化炭素の氷、つまり氷やドライアイスの塊のようなもの』であり、太陽に近づくにつれて熱せられ、その本体が溶け落ちてガスや塵を放出することで特徴的な尾を形成します。
この際、彗星が撒き散らした微細なチリが地球の大気に飛び込み、流星として夜空に現れるのです」
しし座流星群の母天体は?
──しし座流星群の場合は、どんな彗星がかかわっているのでしょうか。
米田瑞生さん
「しし座流星群の母天体は、周期約33年のテンペル・タットル彗(55P/Tempel-Tuttle)です。
この彗星は太陽に近づくたびに微細なチリ(ダスト)を放出し、地球がその濃いダスト流を通過した年には『流星雨』と呼ばれる大出現が起こります。
歴史的には、1833年、1866年などで夜空を埋め尽くすほどの壮観な流星雨が記録されており、近年では2001年に1時間あたり数千個規模の大出現が観測されました。しかし、33年に一度必ず流星雨になるわけではありません。
テンペル・タットル彗星は公転のたびに軌道がわずかに変化し、彗星が放出したダストの流れと地球の軌道が、毎回ぴったり重なるわけではないためです。彗星回帰の直後でも、大出現にならない年も多くあります」
2025年はどうなる?
──今年はどうなりそうでしょうか。
米田瑞生さん
「通常のしし座流星群はきわめて控えめです。平年は極大時でも、1時間に数個程度が見られる程度で、非常に穏やかな流星群として知られています。
テンペル・タットル彗星は2031年に太陽へ再接近します。これに伴い、彗星が放出した新しいダスト流と地球の軌道が重なる可能性が高まり、2033年には再び“流星雨級”の大出現が期待されると予測されています。
しし座流星群は、平年は控えめでありながら、ときに歴史的な流星雨を生み出すメリハリの大きい流星群です。2033年の大出現が期待されるなか、今年の穏やかな活動も、静かに夜空を楽しむ絶好の機会となりそうです」
