足に痛みを抱えながらもスタメンに。ヴェルディ森田晃樹が主将として示した姿勢とチームのJ1残留への想い
8月30日に行なわれたJ1第28節で、14位の東京ヴェルディは降格圏の19位に沈む横浜FCと敵地で対戦。前半から相手に主導権を握られ、決定機を作ることはできなかったが、堅い守備で無失点に抑え、0−0で引き分けた。
この一戦で改めて存在感を示したのが、ボランチでスタメン出場した主将の森田晃樹だ。
やはり足を痛めた影響もあったはずで、森田は27節のサンフレッチェ広島戦でメンバー外。28節の横浜FC戦もメンバー入りすら難しいだろうと思っていたが、背番号7は先発に名を連ねたのだ。
森田は開始4分の守備時に相手と軽く接触し、負傷した箇所を痛がるそぶりを見せた。その後も痛みはあったはずだがプレーを続け、セカンドボールにいち早く反応したり、激しいタックルでボールを奪うなど、73分に交代するまで自身の役割をしっかり全うした。
記者席からは見えなかったが、ピッチを退いた後は足を冷やしていたのだろう。試合後は左足だけ裸足のまま、少し引きずりながらサポーターの下へ挨拶に向かっていた。
足は大丈夫なのか…。「大丈夫です」と返答してくれたが、森田はこう続けた。
「けっこうギリギリのなかで出場を決めました。進められるところまでってところで、90分やるつもりでしたけど、僕自身も動けていなかったので、途中交代は監督の判断です。
どういう動きをするかですけど、痛みはもちろんあります。ただ、それは言い訳なので、自分の中では100パーセントやれるって思っていて、守備の部分ではやれたかなと」
万全の状態じゃなくても、試合に出る。森田をそう決意させたのは、チームのJ1残留への強い想いからだ。
「残留争いをしているなかで、今日の試合はすごく大事だと感じていました。前節は(広島に)0−3で負けて、やっぱり自分がキャプテンとしてグラウンドに立ちたいっていう想いもありました。今日はそういう強い気持ちで臨みました」
試合はドローで勝点1を分け合ったが、その結果を森田はポジティブに捉えている。
「失点がゼロってところは、チームとしての成長があるし、相手に勝点3を取らせなかったこと。差を広げられなかったけど縮めさせなかったのは、ベストではないけど大きい」
まだまだ厳しい戦いは続くが、森田は「助けてくれる人はいない。全員がJ1でやれていることをもっと考えて、もっと強い気持ちを持って戦っていきたい」と意気込んだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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