『なんで私が神説教』単なる怪演に留まらない萩原護の演技 静の“神説教”は最終回にお預け
『なんで私が神説教』(日本テレビ系)が、6月14日放送の第10話で最終回を迎える。
参考:『なんで私が神説教』終盤に意外な配役 波乱を呼ぶ“不登校生徒”萩原護の巧みな演技力
第9話より突入した最終章から本格登場している重要人物が、体調不良で長期療養中の生徒・脇坂春樹(萩原護)。「先生、僕を助けてくれませんか?」と静(広瀬アリス)を試すようにして自分をイジメていた人物を探すようにお願いするものの、そんな事実は存在せず、ただ単に教師をからかっているだけのいたずらだった。2年10組の元担任である愛花(志田未来)も過去に同じ被害に遭っていたのだ。
そのことを知った静は、「もうこんな遊びは終わりにしましょう」と脇坂を無視をするが、それが彼を逆撫ですることになってしまう。脇坂が手にしていたのは、名新学園の「強制退学者リスト」。それを使って森口(伊藤淳史)を脅していた脇坂は、ついにSNSでリストを流出させてしまう。悩みの種だった脇坂も、ついでに森口までもいなくなった学校で、静は「正直、今、快適!」と羽を伸ばしていたのも束の間、その裏ではかつてないほどの大問題が起こったまま最終回へ、という流れだ。
第9話のポイントは、静の“神説教”シーンがないこと。生徒たちの退学騒動が落ち着き、静の日曜日を描いたサイドストーリー的な第7話や静が生徒たちへの演説の末、自分自身へと説教を行った第8話でもそれぞれ“神説教”があったが、第9話ではあっさりと本作の名物シーンがなくなっている。正確には“お預け”であり、予告でも大々的に映し出されている最終回への布石とも言えるだろう。
名新学園を巻き込む最大の事件へと発展させた脇坂だが、単なる“怪演”に留まらず、そこに鋭い洞察力や頭が切れる素振りを滲ませている萩原護の演技力に驚く。同じ学園ドラマとしては、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)の生徒役が挙げられるが、筆者にとって印象的なのは、『ホットスポット』(日本テレビ系)での受験生・上村役。特に物語終盤では印象的な役柄であるが、あんな好青年を演じていた役者と同一人物とは言われてもなかなか理解が追いつかないところがある。
「私がこれから話すことをノーカットで拡散しなさい」と、おそらくSNSまでをも想定に入れた静による最大の神説教が炸裂する最終回。予告では脇坂が学校に登校しクラスを掻き乱す。存続の危機に陥った学園を静はどう救い出すのか。
(文=渡辺彰浩)

