日本から輸入のカレー粉、水際検査で不合格 残留農薬の規定違反で/台湾

不合格となったカレー粉は北部・新北市の輸入業者、太冠国際開発事業が輸入した。エスビー食品が埼玉県の工場で製造したもので、ホスフィン(リン化水素)が0.011ppm検出された。台湾の規定では、カレー粉の原料のうちチンピやローリエなどについてホスフィンは検出されてはならないとされているほか、ターメリックやコリアンダーなどには0.01ppmの基準値が定められている。食薬署は業者から提供された情報を基に、全体のホスフィン含有量を原料ごとに換算した。ホスフィンは食品害虫の殺虫用に燻蒸(くんじょう)剤として用いられるという。
この日は他に、日本産のユズや生のイチゴも残留農薬の基準値超えで不合格となった。日本産のかんきつ類やイチゴはたびたび不合格になっており、林氏は引き続き、かんきつ類は4月10日まで、イチゴは5月末まで検査体制を強化するとした。
(沈佩瑤/編集:田中宏樹)