アーセナル戦で62分からピッチに立った三笘。(C) Getty Images

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 リーグ2位の強豪アーセナルをホームに迎えたブライトンの2025年初戦。1−1で終えたこの試合で、三笘薫は昨年の最終戦のアストン・ビラ戦に続いてスターティングメンバーから外れた。

 2戦連続先発落ちは今季初だったが、62分から途中出場した三笘は試合後、監督からの説明は特になかったと明かした。一方で、「前節でシモン(・アディングラ)も点を決めましたし、すごくいい競争の中でやってるので、これからより結果を出さないといけないかなと思います」と続けている。

 試合開始前の時点で、11月23日のボーンマス戦を最後にブライトンは7戦連続勝ち星から見放されていた。この状況を鑑みて、ファビアン・ヒュルツェラー監督はチームに何か変化が必要だと感じていたのは確実だ。

 今シーズン、三笘と同様に攻撃陣の一角として主力を担ってきたジョルジニオ・リュテールも直近3試合はサブで起用されているが、このことからも、指揮官がチーム内での競争意識を高めて現状を打破したいと考えているのは明らか。

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 アーセナル戦後の記者会見では、日本人記者に三笘が連続ベンチスタートになった理由を問われ、ヒュルツェラー監督は次のように答えている。

「我々のスカッドは大きく、このスカッドにはビッグポテンシャルがある。前半戦のカオルは多くの試合でプレーし、長距離の移動を伴う日本代表でもプレーした。彼は少し疲れているようだ。しかしピッチに送り込まれれば、特大なインパクトを残してくれる。チームにおいて特別なプレーヤーで、ベストプレーヤーの一人。だから彼の先発復帰も間近だろう」

 そして「チーム内の競争は良いことだし、チームにいる全員がトレーニングからベストを尽くさなければ試合でもプレーできないということも認識できたはずだ」と続けた。

 とはいえ、三笘は前節のアストン・ビラ戦で好パフォーマンスを見せ、チームに勝点1をもたらす原動力だった。それだけに、アーセナル戦前のスタメン発表を受け、一部のブライトンサポーターはソーシャルメディア上で「納得がいかない」という声も聞かれていた。
 
 三笘本人は、「前節の結果を経て、監督が決めたこと」と受け止めている。

「結果を出せる選手が出るべきだと思うんで、それを同じポジションの選手がやってますし。いま、いろんな選手が代わりながらやってますけど、監督が選ぶことなんで。途中からでもやるべきことをやるしかないかなと思います」

 無論、このすべてが本音ではないだろうし、内心は悔しさで満ち溢れていたはずだ。一方で、三笘も触れたとおり、アディングラは前節でゴールを決めていて、コンディションも上々。そして何より、アーセナル戦での背番号22は目立った活躍ができずに、勝機を見出せなかった。

 自身も「なかなか最後のところでクリエイトができなかった」と悔しさを滲ませたが、現時点では、まだコンディションはトップレベルまでは到達していないようだ。
 
 今週末はリーグ戦がなく、代わりにFAカップ5回戦が開催される。対戦相手は、現在チャンピオンシップ(実質2部)で11位のノーリッジ。三笘は、「2部ですけど、強いチームだと思います。(ブライトンは)一昨年は決勝まで行ってるんで、そこまでまず行きたい気持ちもありますし、チームとして勝ちがないんで、まずは勝ちたいなと思います」と話した。

 最高のスタートは切れなかったが、2025年は「まずはチームを勝利に導ける活躍をしないといけないと思っています。でも本当に難しい時期ですし、しっかりとここ乗り越えないといけない」。

 自分に言い聞かせるように話した27歳。さらなる飛躍の一年になるのだろうか。

取材・文●松澤浩三