いかなる状況下でも「志」と「使命感」を持って生き抜く【私の雑記帳】
いかなる状況下でも、志と使命感を失わず、しっかりと生き抜く─。今年度(2022年度)の『財界賞・経営者賞』授賞式典が1月20日(金)夕、東京・丸の内のパレスホテル『葵の間』で開かれ、約900人の方々が出席。会場では、互いに「頑張ろう」と声を掛け合う姿が見られた。
受賞者の方々から、「自分の仕事に全力投球していきたい」という声を頂戴し、コロナ禍、ウクライナ危機などの厳しい環境下でも、前向きな力強いメッセージをいただいた。
この式典の様子は、本誌グラビアで掲載している。ご参照いただきたい。過去2回はコロナ禍のため、WEB形式での開催。今回、3年ぶりにリアルの式典となったが、出席の皆さんからは、「こうやって顔と顔を合わせてやる新年の式典はやはりいいね」という言葉を多数いただいた。
コロナ禍にあっても、皆さまのご協力をいただきましたこと、改めて、感謝申し上げます。
十倉雅和さんの決意
混沌とする国際状況下、日本の立ち位置をどう取るか、また原材料価格上昇などコストプッシュインフレでの中で製品の価格体系をどう構築するか。そして、働く人の賃金引き上げを含めて、生き方・働き方改革をどう進めていくかという課題をわたしたちは今抱えている。
『財界賞』受賞の経団連会長・十倉雅和さんは、『サステナブル資本主義』の追求と、何より『人への投資』を敢然と進めていく決意を示された。
「人の潜在力の掘り起こしが日本の再生にもつながる。力を合わせてやっていきたい」という十倉さんの言葉に会場の皆さんもうなずいておられた。
共感、連携の輪が広がっていることが感じられる式典であった。
中満泉さんの志に
『財界賞特別賞』受賞の国連事務次長・中満泉さんはニューヨークでの仕事の都合で、ビデオメッセージでの参加となった。
中満さんはこの中で、戦争、テロ、地域紛争が続き、そして環境破壊もある中でも、決して希望を失わず、「世界の人々との連携で、課題を1つずつ解決していきましょう。わたしもこの仕事に懸命に取り組んでいきます」と決意を新たにしておられた。
日本人としては9人目の国連事務次長、日本人女性としては初めてのこと。軍縮担当上級代表として世界中を飛び回っておられる。大学、大学院で学んだ後、国連難民高等弁務官事務所に入り、今日に至る中満さんの活動である。
恩師・緒方貞子さんも1991年度(平成3年度)の『財界賞特別賞』を受賞されている。
国家間の対立、社会分断を超えて、『人間の安全保障』、つまり世界中の1人ひとりが生きていく上での安全を掴めるようにしていこうという中満さんの考え。
わたしたちも自分のできる範囲で世界平和の実現に努力していきたいものだ。
『人の可能性』を追求
もう1人の『財界賞特別賞』の受賞者、栗谷義樹さん(地方独立行政法人『山形県・酒田市病院機構理事長』)。地域の医療崩壊を防ごうと、旧酒田市病院長時代の2008年に、旧山形県立病院との統合実現に努力され、『日本海総合病院』の設立に尽力。
自分たちの手で課題解決へ向かっていく。そうした決意と実践・実行がまた国や自治体をも動かしていく。医学の道に入って半世紀、「全国に共感の和が広がっています」と語られる栗谷さんの笑顔がまた素晴らしい。
また、『経営者賞』受賞の方々からも、それぞれ力強く、素晴らしいスピーチをしていただいた。
それぞれの本業に取り組む志と使命感を聞かせていただいた。そして、自分の仕事に打ち込むことが社会貢献につながるということ。経営者賞の受賞者5人に共通するのは、「人の可能性」の掘り起こしである。
