いかなる状況下でも「志」と「使命感」を持って生き抜く【私の雑記帳】
問題を起こすのも「人」だが、課題を解決するのもやはり「人」である。「人」の可能性、潜在力を追求していきたい。
柳井正さんの志と決意
危機感は人を新たなステージへと導く原動力になる─。このコロナ禍とウクライナ危機という混沌とした状況下にあって、頑張り抜く人たちが確かにいる。このことが、周囲の人たちを奮起させて、1つの大きなムーブメント(運動)に高まっていく。
『ユニクロ』を展開するファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんがそうだ。2022年8月期も増収増益を果たし、今期(23年8月期)も過去最高益の実現を目指す。
『ユニクロ』は完全なグローバル企業。海外の売上比率は6割になる。波瀾続きの国際情勢、米中対立の中で、米国、中国双方に積極出店し、それぞれの国の消費者に支持される商品を提供している。
経済安全保障だとか、国の分断ばかりが強調されがちな昨今の風潮。そうした中にあって、柳井さんは「国家間の分断はよくない。経済人は国の枠を超えて活動していく。経済人は世界をつなぐ役割と使命を担っています」と語る。
原理原則は世界中一緒
1949年(昭和24年)2月7日生まれの柳井さんは74歳。ファッション、カジュアルウェアの道に入って半世紀。自分が経営を引き受けた時と今も経営理念は変わらない。
『ライフウェア』(LifeWear)─。究極の普段着を世界中の人々に、という気持ちで柳井さんは出発。「わたしはかつて炭鉱の街だった山口県宇部市の出身。何も無いところからスタートし、いろいろな出来事、失敗も体験してやってきました」と述懐する。
とにかく挑戦し続ける。自分の思いを実現するために、失敗したからといって諦めず、目標に向かっていく。大事なのは志と使命感という柳井さんの経営観であり、人生観である。
「失敗したから、それで止めるというのではなく、失敗を次の成長の糧にする」という柳井さんの生き方。
柳井さんが東京・原宿に『ユニクロ』を出店したのは1998年、日本がデフレになったとき。その前には大阪『アメリカ村』に出店したが、失敗に終わった。そこでくじけず、次の成長へ向かって、新しい事を始めようという意志・意欲が『ユニクロ』の成長につながっていった。
「できない、できないと思うから、何もできない。できると思うことから、仕事は始まります」
そして柳井さんは次の言葉を強調する。
「僕は、経営の原理原則というのは、古今東西、全部一緒だと思うんですよ。全部一緒なので、それは中国でも日本でも、どこの国に行っても通用すると。そう思ってわたしたちは行動しています」
志、使命感が世界を変えていく。
