中華料理チェーン「パンダエクスプレス」の創業者、程正昌さん

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(ロサンゼルス中央社)米国最大の中華料理チェーン「パンダエクスプレス」。世界各地に約2500店舗を擁し、創業者である程正昌さん夫妻の純資産は35億米ドル(約5120億円)とも言われる。客をもてなしたい一心だったと語る程さん。幼少期を過ごした台湾で培ったサービス精神が役に立ったと振り返る。

程さんは9日、ロサンゼルスの本社で中央社のインタビューに応じた。

1948年、中国・江蘇省揚州に生まれた程さん。49年、家族に連れられて台湾に移った。一時期日本でも暮らしたが、その後米国に渡り、73年に料理人だった父親と前身となるレストランを開業した。

程さんの父親は台北の老舗ホテル「円山大飯店」(グランドホテル台北)で料理長を務めた経験があったという。「非常に自信がありました。父の腕は周りの中華料理店と比べて断然に良かった」。83年には事業を拡大し、パンダエクスプレス1号店をオープンした。

客のためにもっと何かできないか、より合理的にできないか―常にそう考え、サービスの向上に力を注いだ。客を待たせないように細部まで手順にこだわり、「世界で最も回転率が高いレストラン」と言われるようにまでなった。

相手が欲していると自身が思い込んでいるものではなく、相手が真に望むものを提供する。それがパンダエクスプレスのもてなしの心だと程さんは力を込める。

幼少期に台湾で過ごした経験がどんな影響をもたらしたかとの問いには、台湾には他人をもてなす文化があり、それは世界的にも有名だと指摘。この態度は米国で飲食業を営む上で、非常に役に立ったと話した。台湾では飲食業やサービス業は「利益率が比較的低い」とし、台湾の同業者に向け、ぜひ米国で挑戦してほしいと呼び掛けた。

(林宏翰/編集:楊千慧)