“震災報道”EXITが考える、兼近は震災映像流す必要性訴え
番組はこの日、震災報道の在り方について議論を進めることに。中でも津波の映像を放送することに対しては「記憶を風化させないために映像は必要」という意見がある一方で、「当時の恐怖がフラッシュバックするから嫌」という声が上がるなど、賛否分かれる震災映像の是非について考えた。
続けて、兼近は「僕はジブリ映画『火垂るの墓』を観て、『戦争は恐ろしい』と学んだ。でも、“空襲が怖いから戦争は恐ろしい”のではなくて、空襲が起きたことによって、どういう人たちが、どういう思いをしたかという“人間”にフォーカスした内容に触れて、『戦争は恐ろしい』ということを学ぶことができた。なので、ただ津波の映像を流して『津波って怖いですよね』で終わらせるのではなく、津波の被害によってどういうことが引き起こされて、どんな人がどういうつらい思いをしたのか。一部分だけを切り取って見せる方法が今の時代はすごく多いけど、すべてを見て、知っていくことが僕は大事だと思う」と熱を込めて語った。
一方、2児の父である制度アナリストの宇佐美典也さんは「震災映像は残していかなければならない」とその重要性に触れた上で、「自分の娘が突然見てしまったときに、どういう影響が出るかわからないと考えている。ある程度分別がついたころに見てほしいと思っている。YouTubeで公開する場合はR12指定にするなど、線引きをしてほしい」と複雑な心境を語った。
また、災害や戦争で命を落とした遺体の映像が日本では放送されないことに議論が及ぶと、りんたろー。は「平和ボケしている自覚はあるけど、どこかでホッとしている気持ちがある。それは遺体映像を見なくても、生活できる環境にいるからですよね」と率直な胸の内を明かした。
兼近は「日本のメディアは遺体映像を流したことで、“視聴者に批判されたくない”“視聴率が取れずに損したくない”と怖がっているのではないか。みんなに見てもらわなくてはいけない立場なので(メディアが)批判されることは当たり前だと僕は思っているが…。どのような映像を出して、そのためにどういう人に配慮すべきか。線引きをみんなで考えていくのが大事ではないか」と問題提起した。
