【前園真聖コラム】第388回「勝っても森保一監督の采配に残った『不思議』」
それは交代枠の使い方です。サウジアラビア戦で森保監督は1枠残して試合を終えました。また4人目として原口元気を遠藤航に代えたのは90分です。果たしてこれでよかったのか、議論の余地はあると思います。
というのも、78分に浅野拓磨を南野拓実に代えて投入したあと、攻撃の連動性は生まれませんでした。森保監督はホーム・オーストラリア戦で決勝点のオウンゴールを誘発した浅野のイメージが残っているのかもしれませんが、スピードのある伊東純也、前田大然がいる前線に、もう1人足の速い浅野を投入して効果的だったか疑問です。
また、酒井宏樹は相手の強力な左サイドの攻撃を受け止めるだけでなく、何度も飛び出して疲労が溜まっているように見えました。もう少し早い時間帯で疲れが見える選手に代わる選手を送り出してよかったのではないかとも思います。
つまり、浅野を入れたタイミングで堂安か久保を入れ、もう少し早いタイミングで疲れが見えた選手を交代させるというのでよかったのではないか、と思うのです。
勝った試合の後にこういう細かな点は見逃されがちです。しかし今こそ検証し、次に生かすことが僕はワールドカップへの道につながると思っています。
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。