90年代以降の「イタリア代表ファンタジスタ」TOP10
現在行われているEURO2020で決勝に進出することに成功したイタリア代表。イングランドと欧州王者の座を賭けて戦う。
今回はそのイタリアから、「90年代以降にプレーした名ファンタジスタTOP10」をご紹介する。
1位:ロベルト・バッジョ

90年代、イタリア・セリエAが世界最高のリーグだったころ、世界で最も愛されるファンタジスタであった。息を呑むような芸術的なプレー、創造的な選択、シルクを扱うかのようなボールタッチ。そして神々しさを感じさせる容姿。
そして1994年のワールドカップでは決勝戦でペナルティキックを外してしまうという経験をし、晩年には度重なるケガに悩まされながらプレーを続けた。どこか悲しげで神秘性を感じさせる、まさに最高のヒーローであった。
2位:アレッサンドロ・デル・ピエロ

ユヴェントスとイタリア代表で常に中心的な存在だったデル・ピエロ。左斜め45度からのシュートは「デルピエロゾーン」と呼ばれ、彼の代名詞となるようなプレーであった。
クラブレベルでは数多くのタイトルに恵まれ、イタリア代表では91試合27ゴールを奪取。ワールドカップ3大会、EURO4大会に出場した。
3位:フランチェスコ・トッティ

ローマ一筋にプレーし続けた「プリンチペ」。90年代から2000年代にかけてイタリアの象徴的な選手であり、チャンスメイクからゴールまで得点に関わる全てのプレーが信じられないほどに高レベルであった。
ただ、代表では意外なことに58試合で9ゴール。それ以上に数字が伸びなかった原因は負傷に悩まされたことであり、2006年に国際試合からの引退を表明していた。だが、創造性の不足に困っていたイタリア代表からは何度も復帰要請があったとも…。
4位:ロベルト・マンチーニ

現在イタリア代表の監督を務めているロベルト・マンチーニ氏。選手としてピッチに出ていた時、優雅さと創造性、そして燃えるような気質が組み合わされた素晴らしいプレーを見せていた。
1990年ワールドカップのメンバーとして3位入賞に貢献。クラブではジャンルカ・ヴィアッリとの黄金コンビでゴールを量産していた。代表では後にロベルト・バッジョの控えとなってしまったことから、最終的に34試合4ゴールという記録に留まっている。
5位:ジャンフランコ・ゾラ

90年代から2000年代にかけてイタリア最高のタレントと評価されながら、キャリアのピークでプレミアリーグに活躍の場を求め、代表チームでは中心になれなかった。そのキャリアと穏やかな人格で、他のクラブのファンからも愛されたファンタジスタだ。
小柄な体格であったが、ボールを持った際のとてつもないスキル、そして正確無比のゲームビジョンとパス、さらに「PKより得意」というフリーキックも持っていた。
6位:ジュゼッペ・ジャンニーニ

フランチェスコ・トッティが憧れた先代「プリンチペ」。下部組織から育成されたローマで15年を過ごし、300試合以上に出場。優雅で創造的なプレーに加え、無尽蔵のスタミナと戦術的センスも備え、ゴール感覚も見事であった。
1990年ワールドカップではイタリア代表の3位入賞に貢献しており、通算で47cap6ゴールを記録している。長髪で甘いマスクを持っていたため女性人気も高かったが、現在は薄毛が進行してシブくなっている。
7位:アントニオ・カッサーノ

インパクトはおそらくこのランキングでもトップクラスに強烈だったアントニオ・カッサーノ。そのピッチ外での問題児っぷりに加え、その足から繰り出される信じられないようなプレーは数多くのファンを魅了した。
残念ながらその破天荒さと規律の欠如がキャリアをかなり短く切り揃えてしまったものの、2008年に結婚してからは妻のおかげで落ち着き、近年はテレビのコメンテーターとして口のファンタジスタっぷりを見せている。
8位:アレッサンドロ・ディアマンティ

近年のファンタジスタはかなり小粒な選手が多かったが、ディアマンティはEURO2012の準優勝に貢献するなどイタリア代表でも実績を残した男だ。残念ながらその後中国へと行ったためにアッズーリでのキャリアは17試合のみとなった。
左足から繰り出す鋭いクロスボールや切れのあるタッチを備えたアタッカーで、ダイナミックな攻撃を作り出すことができた。もう少し代表でのプレーを見ていたかったが…。
9位:セバスティアン・ジョヴィンコ

もうひとり近年のファンタジスタをあげるとするならば、160cm代前半という体格から鋭いプレーを繰り出したセバスティアン・ジョヴィンコの名前が出てくるだろう。
高いテクニックと加速力、豊富なスタミナ、高い得点力、そして正確なフリーキックを備えており、見ていてワクワクさせてくれる選手だった。ただユヴェントスでなかなか一貫性ある出番が得られず、27歳でMLSへと移籍していった。その後はなかなか代表に縁がない選手となってしまった。
10位:クリスティアーノ・ドーニ

最後の一人を選ぶのは難しかった。アルベルティーニやピルロはレジスタであり、シニョーリはよりストライカーで、いわゆるファンタジスタとは言えない。ドメニコ・モルフェオは代表経験がない。トマス・ロカテッリと悩んだ末にクリスティアーノ・ドーニを選んだ。
ボローニャ、ブレシア、そしてアタランタなどで長くプレーしたアタッカーで、セリエAの中堅クラブの中では傑出した攻撃的MFとして知られた。2002年ワールドカップのメンバーにもなっている。
