「うちっぽくはないよね」開幕戦0-3黒星の鹿島、新戦術に挑む“チーム事情”と開始20分の“明るい未来”
多くの選手が海外に移籍し、小笠原満男が引退した今、大黒柱を作ることが難しくなった。鹿島に関わる誰もが、今でも小笠原の後継者は「三竿しかいない。いや土居だ」と願ってやまないが、かつてそう期待をかけた大迫勇也や柴崎岳、昌子源は今のところそうはなっていない。三竿だって海外移籍を目指している。大黒柱システムや個の能力に頼ったサッカーの継続はいずれクラブの危機を招く。個がいなくなっても影響を受けにくい形。それが型であり、戦術であるならば、今のトライはなおさら合点がいく。
失点するまでの20分、明るい未来を思い描けた。前線に多くの選手が張り、上下に動いて少ないタッチ数で相手の陣形を崩していく。奪われたらすぐに襲い掛かる。守備の位置はとても高い。昨季までのリアクションサッカーを見慣れた目には、やはり刺激的に映り、チームに血液が流れ始めたように感じた。広島の城福浩監督は「選手は鹿島の守備に圧を感じていた。手こずったのは事実」と振り返った。
ただ、敵将がいくら認めようが、明るい未来が見えた時間帯があろうが、0-3のスタートを切ったことは紛れもない事実。土居聖真は「新しいものをゼロから作り上げている。みんなそれは分かっている。でも、それを言い訳にしたくないし、しちゃだめだと思う。現に結果が出せていないのだから」と話した。結果やサッカーに対し、今まで通りの鹿島らしさで、鹿島らしくないことに取り組んで、初めて新しい鹿島だけの強さが出来上がる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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