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3億円、5億円は当たり前 2ケタ億円も?

text:Kenji Momota(桃田健史)

ついに、日本車の新車が1億円の時代へ。

日産GT-Rでは、イタルデザインによるGT-R50が1億円を超える価格を提示した。

イタルデザインによるGT-R50。

イタリアンスーパーカーでは、ランボルギーニはシアンFKP37に3億9000万円の値札がついた。

その他、中国や香港などのベンチャーメーカーでも、欧州チューニングブランドとの提携などで2億円、3億円といった超高級カーを発表し、実際に買い手がついている。

世界的なカネ余りはいまでも続いており、一部の投資家などは巨万の財を成し、ステイタスシンボルとして「人よりも少しでも違うもの。もっともっと高いモノ」を欲するトレンドは止まることを知らない。

そうした中、2020年は10億円以上の新車が続々登場しても不思議でない。

プレミアムEV戦争が本格化!?

EV(電気自動車)といえば、テスラのようなベンチャー企業のイメージ。日産リーフのようなコンベンショナルな商品のイメージ。

そんなEVの常識を覆すトレンドが、名門メーカーによるプレミアムEVだ。

ジャガーIペイス

先陣を切ったジャガーIペイスは、世界各地のCOTYを総なめして業界関係者を驚かせたのは記憶に新しい。

ポルシェもタイカンに次いで、クロスオーバーSUVのタイカン・スポーツツーリスモを2020年に市場導入する。

2020年に注目されるのが、ジャガー・ランドローバーのさらなるEVモデルの発表である。

同社幹部はEVモデルの早期での多角化を明言しており、他の名門メーカーを差し置いて一気にEVフルラインナップを進める。

ここにレクサスがUX300eを皮切りに、EV専用プラットフォームでの新規EVを投入してくる。

ついにシルビア復活? スポーツカー市場が復活か

ゴーン体制を一掃し、再出発を図った日産。

日本国内で新車が出ないなど、市場だけではなく日産ディーラーからも「日産ばなれ」が囁かれていた状況からのV次回復を目指す。

日産シルビア

エクストレイル、ノート、そしてジューク後継となるキックスなど日本市場での定番商品が次世代型に転換するのは確定枠だ。

一方で、注目されるのがシルビアの復活だ。次期シルビアについてはこれまで何度も企画が上がり、そして消えていった。

日産復活の狼煙として、いまこそシルビアは確定枠となり得る。

ただし、日産単独での開発となるのだろうか? スープラはBMWと共同開発、次期86は現行モデルよりスバル色が減る可能性があるがトヨタ・グループ内での連携は必然といった、他社との連携がスポーツカー復活を後押ししているのが実情だ。

2020年、次期シルビアのコンセプトモデル登場に期待したい。

自動車メーカーの大型合併

PSA(プジョーシトロエン)とFCA(フィアット・クライスラー)の合併について、シトロエンのリンダ・ジャクソンンは2019年11月、筆者に対して「まだダンディール(契約締結)ではないが、交渉はしっかり続けている」と返答した。

こうした仏伊米連合以外にも、2020年は「まさか!?」と世界中がビックリするような自動車メーカーの大型合併が起こる可能性は十分にある。

フィアットからデビューが予想される500のEV「500e」

コネクティビティ、自動運転、電動化、シェアリングエコノミーなど自動車産業界を取り巻く状況が激変する中、新規開発に関する費用の削減、つまりは人員削減のため、自動車メーカーや大手部品メーカーの合従連衡は当分続く。

さらには、ITや通信事業者と自動車メーカーのさらなる連携は加速する。

ディーラー再編で新しいビジネス続々出る?

自動車産業の再編は、メーカー本社だけではなく、流通網にも及ぶ。

代表例が、トヨタが2020年5月に実施する、日本国内での全店舗全車種併売だ。

トヨタ・グランエース

現在、トヨタはトヨタ店、カローラ店、ネッツ店、トヨペット店という4系統体制だが、これらで販売するモデルが共通化される。

事実上のトヨタディーラー再編である。東京地区では2019年4月1日から4系統は廃止されトヨタモビリティ東京として再出発済みだ。

ディーラー再編の準備が進む中、ディーラーとしてはサブスクリプションなど、新たなるビジネスモデルを各地域に合わせた形で商品化することになる。

これまでとは全く違う、クルマの使い方が2020年から始まるかもしれない。