山形のご当地ドリンク「山形パインサイダー」に注目が集まっている。きっかけは、2019年7月20日放送「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京)。

番組には元SMAPの中居正広さんが出演。番組中で山形パインサイダーを飲んでいたことで話題となり、ネット通販などで注目が相次いだというのだ。


山形パインサイダー(画像は山形食品公式サイトより)

ネット通販を手掛けるユアーハイマートは22日、公式ツイッターで山形パインサイダーの注文を一時停止すると発表している。

いったい、どれほどの注目を集めたのか。Jタウンネットは26日、山形パインサイダーを製造する山形食品(南陽市)に聞いてみた。

「関東圏で話題になるのは初めて」

20日の「充電させて―」で中居さんは、出川哲朗さんとともに電動バイクで東根の大ケヤキ(山形県東根市)から上杉伯爵邸(米沢市)を目指した。番組中に山形パインサイダーは2回登場。ゴクゴクと飲んだ中居さんは、

「うーんまい!」
「すっげえうまい」

と絶賛していた。

山形食品の営業担当者によると、フィーバーが起きているのは番組が放送された関東圏が中心。山形パインサイダーは県内での販売が中心で、在庫がもともと少ないこともあり、楽天・アマゾンでは一瞬で完売したという。

大手通販サイトの完売を受けてか、公式ネットストアでも注文が集中。通常の何倍もの注文があったという。楽天・アマゾンなどには20、21日は休日のため対応ができず、出荷を始めたのは24日頃。現在は普通に購入できるようだ。

今回話題になったことについて、担当者は、

「山形では昔から人気があっていろんなメーカーさんが販売してはいるんですけど、ほぼほぼ山形でしか売っていない商品で果汁も入っておりませんし、関東圏で話題になるのは初めてでしたのでびっくりしたところがございました」

と話している。

公式サイトによれば、山形パインサイダーは昭和30年代発祥と言われ、懐かしさを感じる甘さにすっきりとした後味、強めの炭酸が効いているとのこと。山形県の県花である「紅花」を使った色素を使用している。

公式ネットストアでは250ミリリットル、30缶で税込3090円。山形県内やアンテナショップでは単品で販売しているところもあり、1本100円程度だという。