公式サイトより

 6月11日、麻生太郎金融担当相が記者会見で、退職後の生活費が2000万円不足すると明記した金融庁の報告書について、「正式な報告書として受け取らない」と受理しない考え方を明らかにした。

 連日、メディアでは「2000万円が必要と急に言われても……」と不安を述べる街の声が紹介され、6月12日には日本商工会議所の三村明夫会頭が「違和感がある。唐突に2000万円という数字が出た」と発言。報告書に対する波紋は当分収まりそうにない。

 この騒動に関連し、ツイッター上であるCMに話題が集まっている。それは、泉谷しげると東ちづるが登場する「つみたてロボ貯蓄(ロボ貯)」のCMだ。

 泉谷が「100まで生きるって、そんなカネ、一体どこにあんだよ!」と叫び、東も「預金だけで、ホントに大丈夫なのー!?」と続き、「ろっろっロボ貯〜」という歌が流れるというもの。この様子が「2000万円騒動」を想起させているのだ。

 ツイッター上では、

「『ひるおび!』で年金問題やってる途中でCMが流れるのは何かの意図があるのか?」
「ロボ貯のTVCMすごく怖い」
「ロボ貯のCM初めて見たけど、あれヤバいやろ」

 といった声が上がっている。なかには、「金融庁とロボ貯に変なコネクションは無いか?」と疑う声も上がっている。

 ちなみに、金融庁が報告書を発表したのは6月3日で、「ロボ貯」のCM放映が始まったのは5月24日と、報告書の10日ほど前。奇跡の合致と信じたいが……。

 CMに出ている泉谷しげるは、5月20日におこなわれたCM発表会で、「ロボ貯」を使えば、スマホで簡単に積立投資をおこなえると説明を受けると、「スマホで簡単にできちゃうの? 嘘くせぇ」
「新しい宗教の勧誘か?」と泉谷流のボヤキを披露していた。まさか、そのボヤキを多くの人と共有することになるとは思っていなかっただろう。

 試しに「ロボ貯」の公式サイトにあるシミュレーターで、2000万円貯金の試算をしてみた。年利9%という、最も利回りの高い「ARCCエイリスキャピタル」への投資を選び、毎月5万円を積み立てていくと……19年後に元本と分配金を合わせて2000万円以上になるとの結果になった。

 いずれにせよ、2000万円を貯金するには、それなりの準備と期間が必要なようだ。