パナソニックが化粧の概念を変える
ディスプレー機能も兼ねた鏡には、測定後にしわやシミなどの程度を5段階でグラフ表示する。過去の結果を一覧表示することも可能で、肌のケアがうまくいっているかどうかなども分かる。
化粧品メーカーにとって、ネット通販の利用が増え、客が実店舗から遠ざかっているという課題がある。同社は、この肌の状態を分析するサービスにより、消費者が定期的に実店舗に通ってもらえる仕組みを売り込む考え。
「男性からも需要があるのでは」と、川口リーダーは期待する。男性にも、あざやシミなどを隠したいという要望はある。実際、皮膚科などから「貼るだけの化粧シートなら男性にも使えるのではないか」という前向きな意見を聞いているという。
化粧シートの製造には、薄膜を精密制御する有機ELパネルの製造技術が生かされている。パナソニックは印刷式という製造方式の開発を長年続けてきた。有機ELパネル事業はJOLED(東京都千代田区)に移管したが、薄い化学品の層を印刷して重ねる技術は、美容分野で花が開きつつある。
(文=大阪・平岡乾)
