2軒目が大事!銀座1丁目〜7丁目の厳選BAR7店

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1軒目から2軒目への流れは、スムーズにこしたことはない。1丁目から7丁目まで各1軒でも、バーの名店を押さえてさえいれば、徒歩5分圏内で辿り着ける。それが銀座を遊ぶ、大人の嗜みだ。

◎1丁目
銀座のバーが持つ“格”を体現した雰囲気に心地良く酔う
『STAR BAR GINZA』

古の時代に迷い込んだかのようなノスタルジックな店内でスッとカクテルを差し出す店主の岸久氏。氏はカクテル・コンペティションで世界一になったキャリアがあり、全日本大会でも5度の優勝を誇る人物。卓越技術者として「現代の名工」の、バーテンダー初受賞の実績もある。

そんな氏を擁するバーだが、仕事も丁寧。手巻きのおしぼりからは当番スタッフが自身のレシピで付与した香りが漂い、アテとなる生ハムやチョコは自家製。銀座のバーという格を感じさせる1軒は夜を締めくくるに相応しい。

お次は、知識欲を満たし、銀座の余韻に浸る2丁目へ

◎2丁目
奥深さを知るきっかけ作りを意識したボトルラインアップ
『BAR CLIPPER』

カウンターにはイタリアから取り寄せたという天然大理石を使用。2009年にオープンしたスタイリッシュなバーだ。並ぶボトルはおよそ550本で、その半数以上がシングルモルト。「ウィスキーの奥深さを知る糸口になれば」と主の福田良和氏は言う。

ボウモアでも、独自に瓶詰めを行う業者によってラベルは様々。それらはボトラーズと呼ばれ、福田氏の言う通り、知らぬ者には驚きの対象となる。大理石に手で触れながら、知識欲を満たし、銀座の余韻に浸る夜。こうした時間が明日を作る。

お次は、ゲストに合わせた今宵の最適な1杯を供する3丁目 へ

◎3丁目
個々のゲストの状態に合わせ今宵の最適な1杯を提供する
『bar EVANS』

銀座といえど、夜も更ければ閑散とする界隈にあって、このバーは刺激的だ。例えば、こう。着席すると店主の澁谷貴光氏にどこでどういう食事をしてきたか尋ねられる。すると、ほんの少しのフォアグラとともに温かい貴腐ワインのカクテルが現れる。次は、普段どんな酒を飲むか聞かれた上でハードリカーの1杯。

氏が示しているのは「もてなす」という姿勢。個々のゲストの状態に合わせ、最適な1杯を常に提供しようと心掛けているのだ。「ただ仕事をしているだけです」。距離感も心地良いバーだ。

お次は、ディープなラムの世界に浸る4丁目へ

◎4丁目
バラエティ富む品揃えは銀座一!伝道師が待ち受けるラムの宝庫
『Bar Lamp』

銀座に数あるバーの中でも、これほどラムに特化している店はない。オーナーバーテンダーの中山篤志氏はかつて、早稲田『リーガロイヤルホテル東京』で葉巻を勉強するうち、関係性の深いラムの歴史的背景や文化に触れ、次第に深みにはまったという。

バックバーを占めるラムは、各国の蒸留所を巡って集めたボトラーズや長期熟成タイプなど、原産国によって特徴は異なり、種類も多岐に渡る。日本ラム協会の発足メンバーでもあり、魅力を広める伝道師。ディープな世界に誘われること請け合いだ。

お次は、さまざまなシーンで万能使いができる5丁目へ

◎5丁目
開放的な店内で本場をお得に堪能
『Italian Bar LA VIOLA』

古くから銀座の街で、レストランとして不動の地位を築いてきた三笠会館。1階に位置する『ラ ヴィオラ』は、その格式高いイメージとは裏腹に、開かれた雰囲気がある。

店内はスタンディングスペースのバンコと、テーブル席のサロンに分かれている。バンコはアペにも1.5〜2軒目にも使いやすく、その万能感がありがたい。

また見逃せないのが、午後4時から午後7時の間の「ハッピーアペリティーヴォ」。1000円で1ドリンクにプラスして、カウンターに並ぶ8種類の軽食を自由にいただける。

アペ文化が根付くイタリアでは度々見かけるシステムだが、銀座のど真ん中で出合うと意外性があり心が弾む。

そんなサービスからも本場の文化に触れられるのが、この店の真骨頂である。

お次は、スタンダードカクテルの歴史を体感する6丁目へ

◎6丁目
何でも揃う現代だからこそ信念の宿るスタンダードカクテルを
『BAR ANTHEM』

店内にある書棚にはカクテルに関する本ばかり。店主の浅倉淳氏が霞ヶ関『ガスライト』から独立、この店を構えたのは2009年の春。モルトバーが隆盛を極める中、「スタンダードカクテルをきちんと出す店」としてオープンした。

ジントニックなら、ジュニパーベリーを漬けた自家製ジンのほか、特別に精製してもらったキナ皮成分まで使う。曰く「当時のレシピから類推して一度分解し、現代において組み立て直した」。信念の宿るバーが食後の豊かな時間を約束する。

7丁目 『数寄屋橋サンボア』は次へ

◎7丁目
毎日でも通える来やすい雰囲気で志は高く、サービスも一流
『数寄屋橋サンボア』

関西を中心に同じ名の下、店主が独立採算制で自身のバーを営む『サンボア』。銀座5丁目に続く、ここは東京での2軒目として誕生したサンボアだ。主の津田敦史氏は大阪・堂島の老舗サンボアで8年、銀座で2年を過ごした。

「大阪での独立も考えましたが、銀座で感じた空気感があまりに印象的で」。堂島で使われていた木製ショーケースを譲り受け、そこに薫陶を受けた師の写真を飾っている。「人と人との繋がりを肝に銘じ、良いサービスと雰囲気を提供していきたい」。志を受け継ぐ者がいるからこそ銀座は銀座となる。

銀座は1丁目ごとでも、異なる奥深さを持つバーがこんなにもあるのです。この7軒さえ知っていれば、銀座の夜遊びはもうお手のもの、やも。