電話をかけるはダメ?スマホ紛失時にやってはいけないことのあれこれ

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スマホをどこかで落としたり置き忘れたりして「手元にスマホがない!」という経験、だれしも1度や2度はあるのではないだろうか。大抵は家のトイレだったり職場だったりと、呼び出し音を鳴らして事なきを得ることが多いかもしれない。しかしそれが想定外の状況だった場合は、ちょっと困ったことになる。

スマホ紛失でやってはいけないことについて考えてみよう。

●なくしたスマホに電話をかけてみる
「電話をかけてみる」は、反射的に誰もが取る行動だ。
電池切れや電源がオフになっている場合は、当然つながらない。また、一度つながらなくても、「次はもしかしたらつながるかも」と思って何度も電話してしまいがちだ。
しかし、こうした行動の先には、自分が電話をかけすぎたせいでスマホの電池が切れてしまうという悲劇が待っている。

・エリア外に気が付かずにかけ過ぎて電池切れ
地下のお店など、電波の届かないエリアに置き忘れた場合も残念ながらアウトだ。着信音を鳴らすことは叶わない。地下のお店だとわかっていたならこの作業が無駄だと気付くが、そもそもどこに置き忘れたかがわからないから電話をかけてしまう。

・拾った人に電源を切られる
電話をかけてみた場合の、ちょっと意外なパターンがこれだ。確率的にどのくらいかはわからないが、拾った人が電話に出てくれることが稀にある。
しかし、運良く電話に出てもらっても、「うるさいから」と電源を切られることもある。実際に知人は2度目の電話で電源を切られたらしい。

●「探す」機能を利用するための事前設定をしていない
iPhoneだけでなく、Androidにも紛失・盗難時に画面をロックしたりデータを消去したりする「Androidデバイスマネージャー」がある。
ただし、こうした機能を利用するには紛失する前に設定しておく必要がある。
位置情報や、端末を探す機能をオンにしておかないと、いざ紛失した際に「探す」機能を使ってもスマホを探すことはできない。せっかくの機能も、宝の持ち腐れとなってしまう。


Androidデバイスマネージャーの設定画面


●「探す」機能で着信音を鳴らす
「探す」機能には、着信音やサウンドを再生する機能がある。しかし、一旦再生し始めると、電源ボタンを押したり電源を切ったりしないとリモートでは音を止めることができない。家のトイレや家具の隙間にあると判断した場合には有効だが、第三者が拾っていた場合は、電源を切られる可能性が高くなる。電源を切られてしまったら、もうどうすることもできない。

●身近にパソコンやタブレットなどのデバイスがなかった
手元にスマホがないことに気付いても、移動中などで手元にパソコンやタブレットがなければ、「探す」機能を使おうにも使えない。家に着いてから、職場に着いてから探すとなると対応が遅れて、手遅れといったケースも少なくない。

ただ、帰宅や職場に戻らなくても、知人のスマホなどが借りられれば、Webブラウザ経由でiPhoneもAndroidも「探す」機能でスマホを探すことができる。

こんな具合に、不可抗力的要素も含め、なくしたスマホを探すときに残念なことになるパターンが存在する。電源オフやエリア外の場合はこちらからのアプローチとしてはどんな手段も通用しないが、できうる事前準備はしておきたいものだ。

●紛失の対処とちょっとした裏ワザ
探す機能などで、すぐに見つからない場合は、必ず「警察に届ける」という行動パターンも頭に入れておこう。

最後に、ちょっとしたアイデアを紹介しよう。
おそらく、なくしたスマホに電話する場合、自宅や職場から電話をかけるケースが多いだろう。
そこで、自宅や職場などの電話番号の名前を下記のように登録しておくのだ。
「★電話に出てください」
スマホを拾った人が着信に気が付いた場合、電話に出てもらえる確率があがるだろう。


呼出画面で「★電話に出てください」と表示されているところ


Androidデバイスマネージャーには、リモートからロック画面を変更して拾った人へのメッセージや電話番号を表示できる機能もあるが、前もっての準備ができていれば安心材料のひとつになるだろう。


内藤由美