オランダを公式訪問中の天皇皇后両陛下は、現地時間17日からの公式行事を前に、先ほど、首都アムステルダムに入り、アムステルダム王宮に到着されました。

両陛下は現地時間の16日午後3時半すぎ、オランダの首都アムステルダムに入り、滞在先のアムステルダム王宮に到着されました。

アムステルダム王宮は、アムステルダム市内の中心部ダム広場にあるオランダ王宮の公的な宮殿の一つで、17世紀に建設され、19世紀に王宮となりました。

現在は国賓訪問や晩さん会、各種の授賞式など王室行事の主要舞台として使用され、行事のない通常時は一般公開されています。

両陛下は現地時間の13日夜、オランダに到着したあと、アムステルダムから東80キロほどのアペルドールンにある王室の別邸ヘット・アウデ・ロー城に滞在し、3泊されました。

長年にわたる皇室と王室の親交を踏まえたオランダのウィレム・アレキサンダー国王夫妻の特別な配慮によるもので、両陛下は滞在期間中、長距離移動や時差を受けて体調を整えるとともに、14日には国王夫妻とともにサッカー・ワールドカップの日本対オランダ戦をテレビ観戦されました。

宮内庁によりますと、両陛下と国王夫妻は、両国の選手についてどういう選手なのかということなどを話題にしながら観戦し、非常にいい試合だったと意見が一致し、選手の健闘を互いにたたえ合われていたということです。

また、最後は日本代表が追いついたことに、両陛下は喜ばれていたということです。

滞在中はお2人で外の散策も少し行われました。その際、お城の周りのお堀の黒鳥に餌をやったり、上皇さまがかつて訪れた際、放流した20匹のコイの一部やその稚魚がまだいるということで、コイに餌をやったりされたということです。

両陛下は現地時間の17日午前中、アムステルダム王宮前のダム広場で国王夫妻とともに歓迎式典に臨まれます。その後、戦没者記念碑に供花し、第二次世界大戦の犠牲者を慰霊されます。

オランダは太平洋戦争中、日本と敵対関係にあり、旧日本軍はオランダの植民地だった今のインドネシアに侵攻して占領、多くのオランダの軍人が死亡し、また民間人も多数抑留されたことから、かつてオランダは厳しい対日感情を持っていました。

天皇陛下は訪問を前にした記者会見で、オランダや次の訪問国ベルギーとの関係について「苦難の時期があったことを、私たちは忘れてはなりません」と話し、「過去の歴史に思いを致しつつ、平和の尊さを改めて心に刻みながら、両国の方々との交流を大切にしていきたいと思っています」と述べられています。

現地時間17日夜は、国王夫妻主催の晩さん会で天皇陛下がおことばを述べられる予定です。