40代という人生の折り返し地点に、新しいことを始めたいと考える人も多いのでは? 書籍やSNS、音声メディアで、身軽に生きるためのヒントを発信しているnamytone(ナミトーン)さんもそのひとり。16年間勤めた消防士を退職し、40歳でフリーランスに転向したnamytoneさんに、退職後に始めたコミュニティ運営や物販などの新たな挑戦と始めた理由について話を聞きました。

第2の人生でやりたかったのは「居場所づくり」

現在、フリーランスで執筆やラジオのパーソナリティなどを行うほか、コミュニティ運営や物販の仕事をしているnamytoneさん。40代からコミュニティ運営をしようと思った理由について、「似た温度の人が集える場所をつくりたかった」と語ります。

【写真】コーヒーが日々を楽しく充実させてくれる

「大人になると家族や仕事との兼ね合いがあり、ふらっと集まって話せる機会が少なくなるもの。そこで"場所づくり”を大切にしたコミュニティを運営したいと思いました」(namytoneさん、以下同)

自身がパーソナリティをつとめる音声メディア「Voicy」のチャンネル名は『なんか、いい朝 | 息をするラジオ』と命名。その思いもコミュニティづくりにつながっています。

「『なんか、いい』という感覚を大事にしていて、この感覚が似ている人たちとは考え方も似ているし、見たい景色も似ている。温度感も同じように思っています。その人たちと接点をもてる場所をつくりたくて、まず初めに念願だった朝活会をスタートしました」

現在は朝5時45分から一緒に朝活をしているそう。

「朝活会のイメージとしては、近くの公民館にお茶菓子を持っていくぐらいの感じで集まれたらよいなと。私はあくまで管理人として、空気を整えたり温度を調整したりしながら、新しい形にしていけたらと思っています」

●幅広い年代の女性と新たな習慣をつくるのが楽しい

30代から60代までの女性が参加する朝活コミュニティを運営するなかで、自身にも考え方の変化や発見があった、と言います。

「自分自身の変化としては、新しい習慣を取り入れるのに3週間から4週間くらいかかる、という目安が確認できるようになりました。たとえば、会では月ごとにテーマを設けて取り組んでいるのですが、話すことを事前にノートにまとめるように。その習慣がよいルーティンになっています」

コーヒー販売にチャレンジ。「人に頼る」大切さを実感

コミュニティ運営と並行して、チャレンジしたのがコーヒー豆の販売。「なんか、いい」の感覚を大切にするnamytoneさんが、思っているものを形にしてみたいと思い、まず1つ目として選んだのがコーヒーだったと話します。

「私自身、長くひとり暮らしをしていて、日々を楽しく充実させたくて飲み始めました。コーヒーは私のような楽しみ方をする人もいれば、シャキッと気合を入れるために飲む人もいるでしょうし、だれかのために淹(い)れる1杯もあるはず。いろいろな形の生活や皆さんの空気になじむ商品をつくりたいと思い、オリジナルのブレンドコーヒーとフィルターケースをつくりました」

ただ、ものづくりや物販は初心者。依頼の仕方から価格設定、仕入れにかかる費用、専門用語すらわからない状態で、1つ1つクリアしていくのが大変だったといいます。

「もちろん本は読みましたが、調べても分からないことは恥をしのんで人に聞くしかありません。製造をお願いしている会社の方などに『本当に申し訳ないのですが』と1つずつ確認しながら進めてきました。そうやって頼れる人を探すことや、信頼関係を築いていくことも、フリーランスの仕事だと今は思っています」

「やってみたい」ならまず動くことが大切

退職前は「人とのつながりがなくなるのではないか」と心配するも、その不安は杞憂に終わり、むしろ交友関係が広がっているそう。そんなnamytoneさんの、不安や心配を乗り越えるヒントは「計画を細かく決めすぎない」ことだといいます。

「『このままでよいのだろうか』と思うことはたくさんありますが、まずは『やってみたい』という気持ちが第一。動くことが大切だと思います。私もそうですが、石橋を叩いて渡るタイプの人は、計画を立てすぎてしまいがち。計画はほどほどで大丈夫、と伝えたいです」

「やってみたい」という気持ちを大切に、わからないことは素直に人に聞きながら、一歩ずつ進んでいく。新しいことを始めたいと思ったときに振り返ってみてはいかがでしょうか。

※ この記事は2025年12月に音声配信チャンネル「明日のわたし研究所byESSE」で放送した内容を再編集して記事化しています