「待つのが苦手」な大人のADHD。受け答えがズレる「空気を読めない人」にならないために

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対人関係のトラブルには、ADHDの特性が大きくかかわっています。とくに衝動性と不注意が原因になりやすく、ときには、取り返しがつかないほどのトラブルに発展することもあります。

自分の特性を自覚して、ものの言い方、気持ちのあらわし方、相手の気持ちを考えるなど、失敗を減らし、対人関係を改善するための具体的な方法を、書籍『大人のADHD「対人関係」マネジメント』より紹介します。

相手の言動を待つことができない

ADHDの人は、人の話に割り込んだり、さえぎったりすることがよくあります。たとえ会議で上司が発言している場合でも、ゆっくりペースで長い話なら、イライラしてきます。

刺激に対して感じやすいし、反応しやすいためです。少し考えれば「言っても得にならない」「言わないほうがいい」とわかることでも言ってしまいます。そこにいる人たちが同じように感じていても、空気を読んで言わないでいることでも、「最初に言ってしまう人」になりがちです。

話半分で反応することも多く、しかも考えがまとまらないうちに発言してしまえば、相手を混乱させるでしょう。

早とちりは誤解や齟齬のもとです。相手からの信用をなくすなどのリスクになりかねません。

■待つのが苦手

ADHDの人は、ほかの人がほんのわずかに感じる時間でも、長い時間に感じてしまうようです。そのため、待つのがとても苦手。これは衝動性と多動性からきている症状で、時間の管理が苦手という特性もあります。

■会議は苦行の連続?

決まったことを形式的に報告するような会議はADHDの人にとって、とても苦手なことのひとつです。たいくつで耐えられず、眠くなってきたりします。そのようなとき意見を求められても上の空だったりして、見当違いの発言になることも。

会議の準備をするのも苦手です。書類の作成が間にあわない、日時を間違えるなど、注意点がたくさんあります。

受け答えのズレで自分も困ることに

ADHDの人が相手と会話がズレるのは、早とちりがもっとも大きな原因かもしれません。

早とちりには、衝動性と不注意がかかわっています。相手の話を最後まで聞かずに反応したり、聞いたことをすぐに忘れたりするので、返事のポイントがズレます。

また、ASD(自閉スペクトラム症)の人はコミュニケーション力が弱く、相手の意図をくみとることが苦手なので、会話がズレることがあります。

自分の関心があることと相手の関心があることが違うのに、自分のことだけ話していることもあります。しかも、ズレに気づかないまま話しつづけたりします。

会話のズレは、誤解や約束の反故などに結びついてしまうことがあります。相手は困りますし、自分自身も困ることになります。

■なぜズレるのか

相手との受け答えがズレることがあります。なぜズレてしまうのか、そこにはさまざまな理由がありそうです。

■困ったことになる

会話のズレから起こる困りごとはさまざまですが、例えば以下のようなことが起こりえます。

〇お互いに誤解している

相手の言うことをそれぞれに解釈している。例えば仕事の進め方に誤解が生じていると、それぞれが違うやり方で始めたりする

〇覚えのない約束をしている

集中が切れているときに、時間や場所、役割などを上の空で約束してしまうこともある

〇悪い状況が続く

悪い状況を改善する方法を話しあったのに、受け取るポイントがズレていると、状況は改善されないまま

→相手も自分も困ることになる

トラブルを起こしやすい大人のADHD「対人関係」マネジメント。まずは「衝動性」を認識する