広島テレビ放送

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 「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物を使用した元カープの羽月被告の裁判。法廷で羽月被告は「周囲に吸っているカープ選手がいた」と述べました。

■弁護士
「なぜやめられなかった?」
■羽月 隆太郎 被告
「周囲に吸っているカープ選手がいたので。自分自身で正しい判断をするべきだった。」

 羽月被告は証言台の前に座り、淡々と語りました。
 広島東洋カープの元選手。羽月隆太郎被告。2025年12月、広島市中区の自宅で「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」を加熱し気化させて、使用した罪に問われています。

 保釈の際、カメラの前で深々と頭を下げた羽月被告。しかし、何も語ることはありませんでした。

■廣原 汐音 記者リポート
「こちら広島地裁では、まもなく羽月隆太郎被告の初公判が始まります。傍聴券を求め、多くの人が列を作っています。」

 羽月被告は法定で何を語るのか、注目の裁判に平日の午前中にも関わらず、傍聴券を求める約520人の列ができました。

■廣原 汐音 記者リポート
「午前10時過ぎ、羽月隆太郎被告が広島地裁へ入りました。」

 約3か月ぶりに公の場に姿を現した羽月被告は、髪を短く切りグレーのスーツ姿で裁判所に入りました。
 11時にはじまった裁判。証言台の前に座った羽月被告は、検察の起訴状の読み上げに対し、裁判官に問われました。

■裁判官「間違っている、やっていないとかありますか?」
■羽月被告
「ないです。」
■裁判官
「間違いないですか?」
■羽月被告
「はい。」

 きっかけについて検察は、「羽月被告が知人からシーシャ(水タバコ)と勧められてはじめた」また、「ニュースを見たことをきっかけにエトミデートではないかと知った」などと明かしました。
 さらに、弁護士の質問に対して羽月被告はこう述べました。

■弁護士
「なぜやめられなかった?」
■羽月被告
「周囲に吸っているカープ選手がいたので。自分自身で正しい判断をするべきだった。」

 検察は「当初は違法だと認識していなかったが、認識後も使用を続けた」とした上で、「再犯に及ぶ恐れは否定できない」などとして、拘禁刑1年を求刑。
 一方、弁護側は「本人も反省しており、社会的制裁も受けている」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。
 
 井上寛基裁判官は「被告人は相当の刑事責任を負い、反省の態度を示している」などとして、拘禁刑1年 ・執行猶予3年の判決を言い渡しました。

■裁判を傍聴したカープファン
「もちろん一番本人が悪いが、聞いていて涙が出そうになった。更生して頑張ってほしい。」
「手を出してほしくなかったというのが本音なので、聞いていても悲しい気持ちはあまり変わらなかった。」

 羽月被告は、判決を受ける前こう語りました。

■羽月被告
「沢山の方々にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。」

【2026年5月15日 放送】