ウテナの公式Xより

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近年、AIを活用した広告が問題となっている。6日には、老舗化粧品メーカーの株式会社ウテナが、作成した交通広告とPR動画が既存アニメに類似していた問題について謝罪。掲出物の取り下げを発表した。

同社は4月27日から交通広告を、5月1日から公式YouTubeでPR動画を公開。「変身ヒロイン風アニメ」をコンセプトに広告を展開していたが、登場するキャラクターが人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」に似ているとして、SNSなどで話題に。「セーラームーンのパクリ」「常識的にライン越えてる」といったコメントが相次ぎ、炎上する事態となった。

広告の作成にAIを使用していたことも、批判の対象となった。

同社は6日に公式X(旧Twitter)を更新し、「本件により、様々な方にご不快な思いやご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」(原文ママ)と謝罪。続けて、YouTubeの該当動画および関連するSNS投稿を削除し、交通広告も撤去することを発表した。また、今後については、「法的ルールの遵守だけでなく、ご覧になる方への配慮を含めた表現に対するチェック体制を全面的に見直し、再発防止に努めてまいります」とした。

近年、AIを活用した広告が問題となるケースが相次いでいる。2024年、日本マクドナルドがAIを使用したCMを公開。マックフライポテトをPRする内容で、AIで生成した美少女が登場したが、「不自然」といった批判コメントが相次いだ。翌年には、オランダのマクドナルドが公開したクリスマス広告にも否定的な意見が続出し、削除するに至っている。

2025年には、日本航空のクレジットカード「JAL Luxury Card」の公式サイトに掲載された画像が話題となった。「ポップコーンにストローが突き刺さっている」「フォークの形状が不自然」といった指摘が相次いだ。

AIを使用した広告が問題となっているのは、企業が公開したものだけではない。有名人になりすました偽広告問題も深刻化している。2025年には、実業家の前澤友作氏になりすました動画広告がYouTubeに投稿された。この問題に前澤氏本人が反応し、「絶対にクリックしたりLINE登録しないでください」などと注意を呼びかけた。

AIの急速な進歩により業務の効率化が実現した一方で、広告の炎上など新たな問題が浮上している。今後はリスク管理も含め、どのようにAIを活用していくかが重要となる。