「乳首が取れちゃった!」乳がん→乳房再建手術から12年…元女子アナ芸人・小林アナ(44)が「水着を着れるほど」元気になれた理由
〈「もしあなたが私の妹だったら全摘を勧めます」医師から乳がんを告知されて“頭が真っ白”に…31歳で「乳房摘出」の彼女が希望を取り戻せたワケ〉から続く
「乳がんを経験した方とお話しした時、『そこで男性の真価が分かる』と言っていたのですが、確かにその通りだと思います」
【衝撃写真】乳がん→乳房再建手術から12年…「水着を着れるほど」元気になった元女子アナ芸人
31歳のときに患った乳がん、そして乳房再建手術が小林アナ(44)の人生に与えた「変化」とは? 彼女に直撃した。(全4回の4回目/最初から読む)

©橋本篤/文藝春秋
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手術から12年――再建したバストの現在
――手術には、どんなリスクがあったのでしょうか。
小林アナ 確率は高くないのですが、「再建した乳房の乳首が、合併症のために壊死するケースがある」と説明されていました。術後は、乳首がかさぶたで覆われ、真っ黒になっていくのを見て、「壊死したらどうしよう」と不安が募りました。
ある日、かさぶたが一気にボロッと取れて、「乳首が取れちゃった!」と本気で青くなりましたね。実際には、かさぶたが剥がれただけで、綺麗なピンク色に生まれ変わった乳首が残っていました。
――術後には、痛みや違和感はありましたか?
小林アナ 手術の翌朝退院した時は、体に痺れのような感覚が残っていました。とくに肋骨の辺りには、筋肉痛がひどくなったような痛みがありました。どんなに気をつけても、腕を動かすだけで激痛で、しばらくは電車の吊革も持つことができなかったです。
ただ、右乳房は神経をすべて除去したので感覚がありませんでした。これは今も変わっていません。左右ともシリコンが入っているので、うつ伏せになると少し苦しさや違和感がありましたが、今はそれも慣れましたね。
――手術から12年が経ちましたが、現在の状態はいかがですか?
小林アナ 今は1年に一回定期的に検査を受けていますが、12年間再発はありません。他に大きな病気もしていないです。
胸は、44歳になった今でもワイヤー入りのブラジャーを着けなくても大丈夫なくらい綺麗です。以前は、左右の胸の間が離れているのがコンプレックスだったのですが、それが解消しました。
気持ちがすごく前向きになったので、私にとって再建手術を受けたことはよかったと感じています。
乳がん公表を後押しした「先輩芸人の言葉」
――乳がんについて、周りの芸人仲間に相談しましたか?
小林アナ 一番仲良くさせていただいている、メイプル超合金の安藤なつさんには、精密検査の結果待ちの段階から相談していました。多忙なのに、連絡した日にすぐに会って親身に話を聞いてくれて、「マネージャーには話しておいたほうがいいよ」と色々とアドバイスをもらいました。
また、がんを公表する前には事務所の大先輩のカンニング竹山さんに相談しました。「お客さんが笑いづらくなるんじゃないか」と迷っていたんです。
竹山さんは、「俺は、芸人は生き様を見せるものだと思ってるから絶対に言った方がいいよ。お客さんはそれも含めて受け入れてくれるはず」と背中を押してくださいました。そのおかげで自分のブログで公表することができました。
――その後、人生にどんな変化を感じていますか?
小林アナ 病気を経験したことで、「スベっても死なない」と芸人として開き直ることができました。でも変わっていない部分もたくさんあって、恋愛に対する意欲も全く衰えていません(笑)。
乳がんの手術の時に支えてくれた彼氏と数年後にお別れした時も、「私、ちゃんと元気じゃん。次に進めそうだな」と感じました。その後も何人かとお付き合いしましたが、病気や手術のことに嫌な顔をした人は一人もいなかったです。乳がんを経験した方とお話しした時、「そこで男性の真価が分かる」と言っていたのですが、確かにその通りだと思います。
水着姿を披露したワケ
――2021年には「ベストボディ・ジャパン」の那覇大会とさいたま大会に出場し、水着姿を披露しましたね。
小林アナ あの時は、手術を受けたことをすっかり忘れて出場していました。それくらい、心も体も回復したということだと思います。大会のために10kgほど減量したのですが、シリコンが入っているので、痩せても胸が小さくならないのがよかったですね。
――乳がんについて、知ってほしいことはありますか?
小林アナ やはり早期発見、早期治療が大切だと思います。早い段階で見つけることは、リスクを減らすことにつながるので、ぜひ若い方にも乳がん検診を受けてもらいたいです。
あと個人的にはストレスをためないことが何よりも大切だと思っています。無理せず楽しく生きていきましょう。
――今後、やりたいことはありますか?
「いきなり選挙に出る可能性も」
小林アナ ピン芸人として、一度はR-1グランプリ決勝に出たいですね。
飽き性な私が、意外にも続けられているので、芸人には向いていたのかもしれません。ただ、安藤なつさんからは「あなたは芸人の枠に収まらない方がいい」と言われました。
たしかに、急に起業したり、いきなり選挙に出たりするかもしれませんね(笑)。自分でも自分が読めないので、この先の人生を楽しみにしています。
(都田 ミツコ)
