KRY山口放送

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県が選定を目指す国の「GX戦略地域」について、経済産業省は、1次審査の合格に相当する「有望地域」に山口県を選んだと県側に伝えました。

GX戦略地域関連の事務を担う、県の産業脱炭素化推進室です。

24日午後3時、経済産業省が山口県を含む有望地域を公表すると、職員は安堵の表情を浮かべていました。

GX戦略地域制度は、産業構造を脱炭素型へ転換するため、アンモニアなどの新エネルギー産業を集積させる地域を国が選び、重点的に支援するものです。

具体的には、補助金の集中投下や規制緩和などで、企業の進出や投資を後押しします。

県は宇部・山陽小野田、周南、岩国・大竹の3つのコンビナート地域を中心に県全体での選定を目指し、ことし2月、国に計画申請書を提出していました。

選定された場合、県内への経済波及効果は、2040年度までの累計で1兆4000億円以上に上ると試算されています。

今回、有望地域に選ばれたのは山口県を含め全国で6地域あり、県は今後、事業計画の磨き上げを進め、ことし夏に予定されている最終選定を勝ち取りたい考えです。

村岡知事
「(他5地域は)どれも強力なコンビナートなので、それに負けないように勝ち取っていかなければいけない。他の地域にない(企業などとの)連携の強みを生かして勝ち取りたい」
この「GX戦略地域制度」。

(スタジオ解説)
選定された場合、県内ではどのような事業が想定されているのかを見てみます。

まず宇部・山陽小野田地域では、燃やしても二酸化炭素を出さないクリーンアンモニアの製造など7事業を展開。

そして周南地域では、コンビナートで使われる燃料を化石燃料からアンモニアなどのクリーンエネルギーに転換させるなどの8事業。

さらに岩国・大竹地域では、ペットボトルを化学的に分解して新品とほぼ同じ品質にリサイクルするなどの2つの事業。

3地域合わせて、17事業です。

山口県と同様、1次審査を通過したのは千葉県、川崎市、兵庫県、香川県、岡山県もいて、最終的に選定される自治体の数は明らかになっていません。

今後、県はコンビナート企業の新事業開発を後押しするなどし、事業計画をさらに磨き上げていき、ことし夏ごろ、選定地域が正式に決まるとみられます。

最終選定を勝ち取り、山口県経済の屋台骨といわれるコンビナート企業群の競争力強化につなげられるのか注目されます。