JRT四国放送

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2025年12月に突然営業を停止した、障がい児デイサービス施設「Fоr You」。

運営会社は、給付金を不正に受け取ったとして、県から行政処分を受けました。

その後の調査で不正受給額は3億3000万円以上にのぼり、このうち、大半を占める徳島市としては、過去最大規模となりました。

徳島市の障がい児デイサービス施設「For You」。

2025年12月、3つの事業所に突然、「職員の多数退職」を理由に、営業休止を告げる張り紙が掲示されました。

(利用者の母親)
「突然、ニュースでフォー・ユーが閉まるというのを見て、家族で『えっ何これ』みたいな」

その後、必要な届け出もしないまま営業を休止。

運営会社「豊結会」は、破産手続きを開始しました。

この時点で、利用者121人のうち、約30人の受け入れ先は決まっておらず、軽度自閉症の息子を持つこの母親もその一人でした。

(利用者の母親)
「デイ(サービス)の預り時間に、自分の仕事や用事が出来たりだったんで、(営業停止で)それが全く出来ない)
「張り付いて、子供をみているという状態」
「子どもは学校に行けなくなった。起きれん、起きても行きたくないみたいな」
「学校終わってから、デイ(サービス)に向かうというルーティンが崩れたのが、ちょっとしたことだが、本人の中では大きかったみたいで」

県などの支援を受け、ようやく施設が決まったのは3月でした。

現在も、受け入れ先が見つからない児童が複数いるということです。

(利用者の母親)
「『お母さん、大人の人って結局裏切るんやな』って」
「子どもが言うセリフでないことを言わせてしまった、親としての負い目もありつつ」
「(運営会社に対し)怒りを通り越して『もう、ええわ』って、泣いた自分もあほらしいと思ったり」

関係者によりますと、「豊結会」は営業停止の前、従業員に「不正が発覚して、監査が入った」と説明し、希望退職者を募りました。

この言葉通り、豊結会は、2024年から2025年にかけ、実際には配置していない専門職員を配置したなどの虚偽の申請で、給付金を不正受給したとして、県から指定取り消しの行政処分を受けました。

不正受給とされたのは、この時点では、約2500万円でしたが…。

(記者)
「徳島市から不正に受け取っていた金額は?」

(徳島市 障害福祉課・森聖師 課長)
「4事業所で総額約3億1000万円、本市おける障害児通所給付の返還金としては最大規模」

給付金は原則、利用者が居住する自治体が給付します。

豊結会に給付を行った9つの自治体が改めて調査した結果、石井町の約930万円、藍住町の約250万円など、認定された不正受給額は、合計3億3000万円以上にのぼりました。

(徳島市 障害福祉課・森聖師 課長)
「今回の件で、事業所への調査・指導の重要性を認識した」
「今後、県と連携しながら、事業所への調査・指導に注力していきたい」

突然の閉鎖で利用者はもちろんですが、営業休止が決まった後も利用者の次の受け入れ先を探していた職員らも、給料未払いのまま解雇となったということです。

さて、徳島市の場合では、約3億1670万円の不正受給が行われていました。

実はこのうち、2分の1の約1億5800万円を国、4分の1の約7900万円を県が負担していて、あわせて約2億4000万円が県と国の負担でした。

徳島市は豊結会に対して返還を求めていますが、返還されなかった場合は、徳島市が国と県に負担分を返さなくてはなりません。

徳島市は、2026年度の補正予算に盛り込む予定です。