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なぜ、若者たちは「闇バイト」という違法行為に引き寄せられるのか。

少年院に入所している少年を対象に法務省が実施した調査結果が公表され、回答者の3割強が闇バイトを経験していたほか、2割弱が犯罪行為と認識しないまま関与していたことが明らかになった。

●きっかけは「友人や先輩からの紹介」が8割超

調査は、2025年8月の時点で少年院に入所していた少年を対象に実施され、1769件の回答があった(質問によって回答数は異なる)。

法務省の発表によると、「闇バイトを行ったことがある」と回答したのは554人で、32.8%にのぼる。

経験回数は「2〜5回」が168人(38.9%)で最も多く、「10回以上」も121人(28.0%)に達した。

闇バイトを知ったきっかけ(複数回答)としては、「友人・先輩などから紹介された」が461人(83.7%)と突出して多く、次いで「SNSで見つけた」が121人(22.0%)、「SNSで知り合った人から誘われた」が80人(14.5%)と続いた。

また、SNSやメッセージアプリを通じて、知らない相手から頼まれて仕事をしたことがあるかという質問には、「ある(お金をもらった)」が384人(22.4%)、「ある(お金はもらっていない)」が107人(6.3%)だった。

具体的な仕事内容(複数回答)は、「指定された場所に荷物を届ける仕事」が239人(14.2%)、「指定された場所で荷物を受け取る仕事」が216人(12.9%)、「指定された店舗で、パチンコやスロットの代打ちをする仕事」が97人(5.8%)、「指定された通帳を使って、ATMでお金を引き出す仕事」が95人(5.7%)などだった。

●2割弱が犯罪行為だと知らずに関与

闇バイトに関わろうと思った理由(複数回答)については、「お金がほしかったから」が421人(76.4%)、「簡単に稼げそうだったから」が328人(59.5%)などで、金の使い道は「食事代や遊ぶため」が429人(80.9%)と圧倒的に多かった。

一方で、「犯罪行為だと知らなかった・思わなかったから」と答えた少年も87人(15.8%)いた。

この回答者に対して、いつ犯罪だと気がついたかを尋ねた質問(複数回答)では、「依頼人から仕事内容を詳しく聞いたとき、自分で気がついた」が39人(44.8%)、「警察に逮捕されたとき、警察から知らされた」が27人(31.0%)だった。

闇バイトに参加したことについては、326人(60.8%)が「後悔している」と回答した一方で、210人(39.2%)は「後悔していない」と答えており、意識の分断もうかがえる。

●「どんな行為が犯罪になるか」の指導充実が課題

今回の結果について、法務省矯正局は「闇バイトにかかる犯罪行為の違法性や被害者に与える影響の重大さなどを認識させるとともに、正しい就労方法や交友関係のあり方等について指導する必要がある」と指摘する。

そのうえで、犯罪と認識せずに事件を起こす若者が一定数いる現状を踏まえ、「闇バイトにかかるどのような行為が犯罪行為に該当するかについての指導を充実させる必要がある」とコメントしている。