2025年8月の記録的大雨による災害関連死について審議する初の審査会が熊本県八代市で開かれ、同市在住の60歳代の男性2人を災害関連死と認定した。認定は3月31日付。県健康福祉政策課によると、記録的大雨を巡る災害関連死の認定は県内で初めて。

 災害関連死について、政府は「災害による負傷の悪化、または避難生活などにおける身体的負担による疾病」での死亡と定義している。

 審査会は、医師や弁護士、市職員ら5人で構成する「八代市災害弔慰金等支給審査委員会」。3月10日に第1回審査会を開き、遺族から申請があった2件について、死亡診断書などを確認した上で審議した。災害弔慰金支給法や市条例に基づき、生計維持者を亡くした遺族に500万円、生計維持者以外を亡くした遺族に250万円の災害弔慰金が支給される。

 市によると、認定された2人のうち1人は、大雨による長時間の復旧作業で身体的負荷がかかり、車中泊を続けたことで肺塞栓(そくせん)症となり、災害発生から1カ月以内に亡くなった。もう1人は発生から半年以内に亡くなった。大雨による長期間の避難生活で既往症が悪化し、肺炎で死亡したという。

 市健康福祉政策課によると、現時点で新規の申請や継続審査はないが、相談が1件寄せられている。

 県のまとめ(9日現在)によると、記録的大雨を巡る県内の死者は計6人で直接死4人、災害関連死2人、行方不明者は1人。住家被害は8667棟に上る。

 (古川剛光)