映画「人はなぜラブレターを書くのか」公開直前3万人イベントに登壇した綾瀬はるかと石井裕也監督(撮影・村上幸将)

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綾瀬はるか(41)が7日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督、17日公開)公開直前3万人イベントに登壇。この日、同劇場の舞台あいさつは全国189劇場で生中継され、同劇場の観客を含む約3万人に綾瀬から直筆のメッセージが記されたラブレターが贈られたが、綾瀬がトークの中で自身が考えるラブレターの定義を口にする一幕があった。

「人はなぜラブレターを書くのか」は、00年3月8日に発生した営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線の脱線事故に遭い17歳の若さで亡くなった、大橋ボクシングジム練習生の富久信介さんにまつわる実話を元にした作品。富久さんと毎朝、同じ車両に乗り思いを寄せた少女が、悲報で初めて富久さんの名前を知った20年後、大橋ジムの大橋秀行会長に富久さんへの思いをつづったメッセージを送った実話がベース。綾瀬と當真あみ(19)が主人公の寺田ナズナを二人一役で演じた。ナズナは定食屋を営む中、あることがきっかけで高校時代に思いを寄せた相手に、24年の時を超えて再びラブレターを書く役どころだ。

綾瀬は「問いかけている感じも好きですし」と、タイトルが気に入っていたという。話の流れの中で「ラブレターという言葉…今の時代、書いたりしないのかなと思うんですけど」と、メール、SNSが全盛期の今、手書きのラブレター自体“絶滅危惧種”であることを示唆した。

その上で「一生懸命、恥ずかしさを打ち破って書いていたり、遠回りでも伝えようとする思いとか、いろいろな思いがある気がして」と自身の中での、ラブレターの定義を語った。そして「ラブレターという言葉にしかない響があると思って…それが、好きです」とラブレター支持派であることを自認した。

◆「人はなぜラブレターを書くのか」 富久さんと女性の実話にひかれた石井監督がプロット(あらすじ)を作成。大橋ジムと富久さんの父を取材して映画化を打診。手紙を書いた女性は、プライバシーを守りたいとの意思を尊重しメールで取材し、フィクションにして欲しいとの意向を受け主人公を創作し、脚本段階から設定を確認してもらった。撮影は24年11月から12月まで関東近郊で行い、女性も映画本編を見ている。富久さんを細田佳央太(24)、綾瀬の所属事務所の先輩・妻夫木聡(45)がナズナの夫良一を演じた。綾瀬との共演は08年「ザ・マジックアワー」以来18年ぶりに初の夫婦役を演じた。