漢代の医書「医薬簡」、文化財から良薬へ 古処方活用が加速

【新華社蘭州4月6日】中国甘粛省武威市で1972年に出土した漢代の医書「医薬簡」は、歴史研究だけでなく、臨床応用の面でも高い価値を持つ。
医薬簡については、甘粛省中医院などの機関の専門家が80年代から処方の体系的な整理と研究を進めてきた。古処方に現代製薬技術を組み合わせることで、一連の処方薬の開発にも成功している。
甘粛省中医院の医薬簡専門家、田雪梅(でん・せつばい)主任医師は「2千年前の古処方だが今も強い生命力を持つ」と述べた。処方薬「祛寒逐風合剤(きょかんちくふうごうざい)」は第7、8号簡に記載された「治傷寒逐風方」に由来しており、元の処方の配合を維持しつつ、剤型を改良して合剤に仕上げ、関節リウマチや強直性脊椎炎などリウマチ性疾患の治療に用いているという。
同じく同院の医薬簡専門家、鄭訪江(てい・ほうこう)副主任医師は、医薬簡は出土から50年余りの間に各分野の学者が研究を深め、これまでに「武威漢代医簡研究」「武威漢代医簡注解」「武威漢簡医方今用」などの著作が出版されたと説明。研究論文も200本余り発表されている。
今年1月10日には武威市で武威漢代医簡研究会が発足。この貴重な文化遺産の研究と保護は新たな段階に入った。
甘粛省中医薬管理局の担当者は、関係部門や各方面の研究機関と連携し、現代スマート技術による医薬簡の起源研究を進めていると説明。処方文献の考証・解釈、症状と処方を結び付ける「方証相対」、対応病状の分析、出土処方の実験、新薬開発なども進め、千年の古処方を現代の人々に役立てていくと語った。(記者/賀晋、白麗萍)
