元MLB打者が突いた怪物・佐々木朗希の課題 “開幕ローテ当確”も問われる真価「手から離れた瞬間に『ボールだな』と分かる」

開幕に向け、調整のギアを上げている佐々木(C)Getty Images
目指していた“スタートライン”には立った。現地時間3月18日、米スポーツ専門局『Sports Net LA』などの囲み取材で、佐々木朗希の起用法について問われたデーブ・ロバーツ監督は「ロウキは私たちの先発ローテーションの一角を担う」と明言した。
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決して数字は芳しくない。先発再挑戦が決まった今オフは、チーム首脳陣と試行錯誤を繰り返しながら、シーズンを通してローテーションを担える戦力になることを目指してきた。しかし、オープン戦3登板では防御率13.50、WHIP2.70、被打率.310、与四球率12.15と“乱調”。お世辞にも良好とは言えない内容が続いていた。
それでもロバーツ監督は「我々は彼を先発と見なしている。だから、成功するためのあらゆる機会を与えていく」と力説。「証明すべき課題もある」としながら、「継続してアウトを取ること、何よりストライクを投げ続けること。彼はそのためのチャンスを開幕から得るだろうね。どう成長するかを見守りたい」と決断を明かした。
この決定を受け、米メディアでも佐々木の現状は小さくない話題となった。MLBの公式ネット局『MLB Network』の番組に出演した元カブスのクリフ・フロイド氏は、「分かりやすい」と指摘。現役時代に通算233本塁打を放ったスラッガーらしく日本の怪物右腕の課題を突いた。
「打者として見れば、手から離れた瞬間に『ボールだな』と分かる感じがするんだ。仮に99マイル(約159.3キロ)を超えるような高めの速球でも、彼の投げる球はリリースした瞬間からあまりにも高すぎて振る必要がないと分かるんだ」
さらにフロイド氏は、佐々木がマウンド上で陥りやすい“パターン”にも言及している。
「スカウティング的にもボール球が分かりやすくなると、彼のような投手の場合は打者が絞るべき球が何かはハッキリしてしまうんだ。その日の長所と短所がね。だから対策への対策を今以上に徹底する必要がある」
その上で「メジャーリーグという場所は常に調整し続けなければいけない」としたフロイド氏は、「私はドジャースが完全に打ちのめされたとしてもササキを先発として勝負させてもいいと思う」と持論を展開した。
「今のリリーフ陣にはいくつかの選択肢があるんだ。そうならば、先発として投げさせて、うまくいかなかったら『ブルペンが君の道かもしれないよ』と言うのも手段の一つだ。そういう意味でもチャンスはあげていいと思う」
開幕まで残り約1週間でどこまで突き詰められるか。多士済々の投手陣の中で生き残るためにも、佐々木の真価が問われている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
