(『ばけばけ』/(c)NHK)

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高石あかりさん(高ははしごだか)主演・連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第24週「カイダン、カク、シマス。」の第117回が3月17日に放送され、話題を呼んでいます。

【写真】ミルクホールで語り合う司之介とヘブン

帝大をクビになったヘブン。家族にはクビになったことを隠していましたが、司之介はヘブンの様子から何かあったと察し…。

司之介が珍しく自分の心情を明かし、ヘブンの心に寄り添いました。SNSやコメントでは多くの声が寄せられました。

*以下3月17日放送回のネタバレを含みます。

<あらすじ>

なぜか帝大に行かず、ミルクホールにいるヘブン(トミー・バストウさん)。

いったいヘブンはそこで何をしているのか?翌朝、ヘブンが実はミルクホールに通い詰めているとは思いも知らないトキや家族たち。

しかし、司之介(岡部たかしさん)だけはヘブンの様子に違和感を覚えていた。

そして……今日も今日とてミルクホールにいるヘブン。

その前に、司之介が現れる。「同じ”匂い”」を感じたと司之介は話しだす。

「よいな、昔のわし」

視聴者が注目したのは、ヘブンと司之介のやり取りです。

ヘブンの後をつけた司之介。ミルクホールで暇をつぶすヘブンを見つけます。

ヘブンの前に座った司之介は自分のことを語りはじめます。「お主は昔のわしじゃ」と伝えました。

トキが生まれたころ、武士の時代が終わりました。司之介は「武士じゃったわしはこの世から『もう要らん』と言われたような気持ちで、ただ、立ち尽くすしかできんかった」「自分はなんも変わっちょらんのに、時代からこの世から『要らん!』『古い!』そげなこと言われるのはつらいもんでのう」と吐露します。

すると、ヘブンは手紙を取りだし、帝大をクビになったことを伝えました。

「400円、モウハラウ、デキナイ。ワタシ、フルイ、イワレマシタ」と語るヘブン。自身のことを「オワリ ニンゲン」だと話します。それを聞いた司之介は「ほんにあのころのわしじゃなあ」と寄り添い、二人は同士だとして乾杯します。

司之介はクビになったことはしゃべらないと伝え、「義理堅い…義理の父じゃ」と宣言。安心して仕事を見つけ、ベストセラーを書くように言いました。

「よいな、義理の息子。よいな、昔のわし」と司之介が言うと、ヘブンは笑顔を見せて――。

SNSやコメントではさまざまな声が寄せられました。

「ばけばけが始まって以来初めてに思えるほど良い働き」

「司之介をポンコツのままで終わらせない素敵な脚本」

と称賛の声が寄せられました。

ヘブンに寄り添えたのは…

トキの幼い頃、ウサギ相場に手を出して、莫大な借金を作ったり、熊本では家のお金を持ち出したり…。これまで、適当でいい加減な司之介が描かれてきました。ただ、誰かを激しく責めたりすることもありません。

「ダメ人間だったからこそ、人のダメさという弱さに寄り添えるのだ」

「弱っている時に本当に寄り添って励ましあえるのは、弱さも駄目さも知っている人間なんだろうね」

ダメ人間だったからこそ、ヘブンへの言葉に心がこもっていたのだと感じた人も。

帝大をクビになり、作家としても行き詰っていたヘブンには、司之介の言葉が響きました。

「ずっと余計なことしかしなかったけど、今初めていてくれてありがとうと思った」

などの声がありました。

一方で、司之介がヘブンを尾行したことに注目した人も。

「『しんどい』言ってるけど年を考えたらかなり健脚よ?」

とその体力を称える人もいました。

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朝ドラ通算113作目となる『ばけばけ』は、明治時代の松江を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻、セツをモデルにした物語。ヒロインの松野トキ役を高石あかりさん、夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じ、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描きます。

トキの父・司之介を岡部たかしさん、母・フミを池脇千鶴さん、トキの祖父 ・松野勘右衛門を小日向文世さん、ヘブンをサポートする錦織友一を吉沢 亮さんが演じます。

脚本はふじきみつ彦さんが担当。主題歌は、ハンバート ハンバートの『笑ったり転んだり』。ドラマの語り手で、トキとヘブンの日常を見守る蛇と蛙の声を、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子さんと木村美穂さんが担当しています。