「稼ぐためには何をやってもいい」…摘発された『神のエステ』で行われていた“過激すぎるサービス”
禁止エリアで26部屋が営業
2月17日、神奈川、千葉県警などの合同捜査本部は店舗型風俗の営業が禁止されている場所で風俗店を営業したなどとして、メンズエステ店『神のエステ』経営者の男(35)ら男女15人を風営法違反(禁止地域営業)の容疑で逮捕したと発表した。
神奈川県警生活保安課によると、経営者の男らは東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木でフランチャイズ加盟店を展開していた。合同捜査本部は、17日に、売上金の保管先とみられる新宿区のマンションなど関係先約42ヵ所を家宅捜索。少なくともサービスを提供していた都内のマンションの26室は禁止エリアで営業し、年間10億円以上売り上げたとみている。
「逮捕容疑は’25年12月12日、東京都条例で店舗型性風俗の営業が禁じられた新宿区内のマンションの一室で、性的サービスを提供するメンズエステ店を共謀して営んだというもの。神のエステはメンズエステ業界では知らない人はいないといわれていた店です。都内だけでも10店舗、関東圏では、30店舗近くを展開し、在籍していたセラピストも数百人という大規模なチェーン店でした。
’25年2月には神奈川県の『湘南神のエステ』が摘発され、風営法違反で4人が逮捕、同年3月には売春防止法違反で3人逮捕されています」(全国社会部記者)
神のエステは組織的に違法行為を繰り返しており、ある実話誌記者は、「いつ摘発されてもおかしくはなかった」と話す。
「メンズエステ業界では、’24年に摘発された中野の某店が最も過激でした。同店の摘発後、業界内では次の覇権チェーンはどこだろうと噂になりましたが、そこから瞬く間に頭角を現わしてメンエス界のトップに躍り出たのが神のエステです。
店内では違法行為が行われる前提で施術をしていたため、それを目当てにしていた男性客で賑わっていました。健全なメンズエステとは違い、客も違法行為を目当てで来るので、違法なマンション型のヘルスと何も変わりません」
「最後には確実に●●がある」
神のエステでは、どのようなことが行われていたのか。以前に同店を利用したことがあるという男性に聞いた。
「部屋に入ると、目に飛び込んできたのは中央の畳の上に置かれた施術を行うマットです。そこまでは他のメンエスと同じですが、何とその周りには日本庭園のような砂利が敷かれ、飛び石まで置かれていました。メンエスでここまで部屋を改造するのかと思いましたね。
セラピストは基本薄着で、オプションでトップレスやマイクロビキニなども選べます。それは他の店でもやっているサービスですが、ここの場合は最後は確実に“ヌキ”があることが特徴です。完全な違法店です」
この男性によれば、在籍するセラピストは元々ソープやデリヘルといった風俗店で働いていた女性が多く、違法行為をすることに抵抗はないそうだ。2年ほど前に神のエステに在籍していた元セラピストの女性は、「むしろ『稼いでね』と暗黙の了解のように勧めてきました」と証言する。
「元々デリヘルで働いていたんですけど、いろいろと人間関係が難しかったので、スカウトに頼んで紹介してもらったのが、『神のエステ』です。『お茶引きがない(客がよく来る)』、『稼げる』、『健全じゃなくてもいい(ヌキアリ)』という条件で探してもらって紹介された店でした。店側が出す採用条件も厳しくて、スペックの高さ(太っていないこと)や、どこまで寛容か(身体を触られてもOKか)ということも聞かれました」
入店が決まったこの女性が店員に聞かされたのは、「稼ぐためには何をやってもいい」という店内での接客だった。
「どこまでできるの?」
「いちおう『“ヌキ”は駄目だよ』とは教わりましたが、それはあくまで建て前。『オプションでお金をもらったらそれは店ではなく自分のものにしてもいいよ』と、遠回しにするように言われました。
メンエスの施術には決まった流れがあります。最後は下半身を徹底的に施術するようにと教えられますが、そこでお客さんが“暴発”してしまったとしても、『そういう人もいるので、それは仕方ない』とのことでした。
湘南の店が摘発されたときに、『気を付けてください』と注意が全体連絡で回ってきて、2、3ヵ月は自粛して営業をしていましたが、またすぐに過激なことをしていたと思います」(前出・元セラピスト女性)
店に来る客も違法行為を目当てにしている者が多く、風営法違反は周知の事実だった。常連客からとんでもないセリフを言われたこともあったという。
「施術中によく言われたのが『どこまでできるの?』です。私は『最後のお楽しみです』みたいなことを言ってやんわりと流していましたが、『この店結構来るけど、セラピストの○○ちゃんは5000円で“本番”できた。次に指名したらタダだったよ』と言われたこともありました。
裏でそういう行為をしているセラピストがいることは知っていましたが、そこまでやっている人もいるんだと驚きました」(同前)
過激メンエス店の象徴的な存在だった神のエステの摘発は、メンエス業界ではかなりの衝撃となったようだ。それは’25年の6月に改正風営法で罰則が強化されてから初めての大型摘発案件となったからだ。
メンエス店の禁止区域での営業は、個人の場合「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の拘禁刑または1000万円以下の罰金」へと刑罰が重くなった。法人の場合は200万円から3億円の罰金だ。
神のエステ経営者には改正後の罰則が適用されるだろう。メンエスが急速に広まった背景の1つには「罰金の軽さ」もあった。改正前は数百万円であれば摘発とカネを天秤にかけても、釣り合うと考える人もいた。重い刑が科されれば、違法行為をしているメンエスにとっては脅威になるに違いない。今後の捜査の行方が注目される。
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取材・文:白紙緑
