チェルシーがクラブW杯で8強進出も、英国内で関心は低いまま。試合内容よりも猛暑が話題。北中米W杯への懸念の声も【現地発】
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それでも、クラブW杯の大会自体は進んでいる。ここでは新戦力が加わったチェルシーの戦いぶりとパフォーマンスについて触れたい。
グループステージでは主力メンバーを起用しながらもスタメンを固定せず、ローテーションを採用しながら戦った。グループステージは2勝1敗の2位で通過。決勝T1回戦でベンフィカを下して8強に進んだ。
指揮官は、マンチェスター・Cのコーチ時代にペップ・グラウディオラ監督から薫陶を受けたマレスカ監督。ボールの位置や試合状況に応じて選手たちの立ち位置を変える「ポジショナルプレー」を実践し、ポゼッションサッカーで試合をコントロールしようとしている。
父親は現役時代にストークで「ロングスローの名手」として知られたローリー・デラップだが、息子のリアムはユース時代をマンチェスター・Cで過ごし、異なるスタイルで成長してきた。
彼について、英BBCは「チェルシーでのデビュー3試合でゴールとアシストを記録し、好印象を与えた」と高く評価。ジ・アスレティックも「イプスウィッチから加わり、力強さと個人技、大事な場面での落ち着きなど、FWに求められるすべての資質を披露している」と賛辞を惜しまない。
マンチェスター・C時代からデラップを知るマレスカ監督は、次のように語っている。
「リアムはリラックスしていて、順調にプレーしていると思う。彼が将来、イングランド代表の9番になると信じてやまない。このクラブにとって9番がどれほど重要か。彼自身もよく理解している。我々は、すでに互いによく知る関係にある。リアムが我々に何を与えてくれるか分かっているし、彼も我々が何を望んでいるか理解している。チェルシーのためにゴールを重ねてほしいね」
ただし、マレスカ監督はレギュラーの座を簡単に与えるつもりはない。指揮官は「リアムには『君がファーストチョイス』とは絶対に言わない」と語り、あくまでも結果と内容をもとにセンターフォワードを決める考えを示している。
レギュラーFWのニコラス・ジャクソンとデラップが互いに刺激し合い、チーム力を高めていくことが狙いだ。果たして、来季に向けてどちらのFWがクラブW杯でアピールに成功するか。
チェルシーの準々決勝の相手は、ブラジルの名門パルメイラスである。ここから「ヨーロッパ勢」対「南米勢」の好カードが増えるだけに、大会の注目度がどこまで高まるか、イングランド国内の反応にも目を凝らしたい。
取材・文●田嶋コウスケ
