「愛知県サービスロボット社会実装推進事業」(ARX) を2023年度も実施 施設と必要なロボットの概要を発表 参加募集開始

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愛知県では、商業施設、病院、農園(ファーム)など、県内の様々な施設でサービスロボットの実証実験を実施し、愛知県のロボット技術や先端的な社会の姿を県内外に発信していく活動として「サービスロボット社会実装推進事業」(あいちロボットトランスフォーメーション:ARX)
を2019年度から実施している。

2023年度も2023年11月から2024年2月の期間内で、商業施設と病院で実施され、求められているロボットの概要が発表され、実証実験等への参加を希望するロボットやプロジェクトの募集要項
が公開された。
■ ARXは愛知県がロボットを実装したい施設とベンダーをマッチングする事業:

■2022年度の様子(参考):
2022年度は施設ごとの、ロボット導入に向けた環境整備や取り組みテーマとニーズの違い、ロボット機種ごとの実用化度合いの違いを考慮し、ロボットが現場の課題を解決できるかを検証する「実証実験」と現地でのデモンストレーションを通じてロボット活用の可能性を啓発する「プロモーション」の2つのカテゴリーで実施。総勢22機のロボットが参加した。
実証実験風景:

プロモーション風景:

●「課題解決型」と「プロジェクト組成型」
今年度は、人手不足などの課題があったり、自動化や効率化、コスト削減やDX推進などを希望する施設(べニューと呼ぶ)と、課題解決ソリューションを提供するできるロボットベンダー(ロボット開発や製造、販売事業者)とをマッチングし、実証実験を推進する「課題解決型」と、ロボットベンダーとべニューが一体となって組成する先進的なロボットプロジェクトを社会実装に向けて実証実験を行う「プロジェクト組成型」の2カテゴリーにおいて実施する。そして、両カテゴリーにおける実証実験等へ参加希望するロボットとプロジェクトをそれぞれを募集する。


●Category1「課題解決型」

1.概要:
ロボットを活用した課題解決を指向している施設(べニュー)に対して、課題解決に資するロボットを提案したいベンダーを募集。ロボットの専門家を主導としたマッチングを実施した上、導入に向けた検証項目を明確にした実証実験を行う。
2.特徴:
マッチングを目的とした実証実験
3.募集対象:
県内外で実用化されている、または、実用化に近いサービスロボットのうち、施設の課題解決に資するもの。(例: 清掃・消毒/案内/警備/運搬/介助/アバター/宅配/モビリティなど)
●「課題解決型」ロボットを募集する施設
■ Hisaya-odori Park(名古屋市中区丸の内3丁目、錦3丁目 他):

実証テーマ: “賑わい”と“安心安全”を創出する未来型公園プロジェクト:
・園内搬送ロボット・園内警備ロボット・屋外の落ち葉清掃ロボット・パーク遠隔体験ロボット・インフォメーション・案内ロボット (その他の潜在的な施設課題を解決するロボットも広く募集)■ イオンモール常滑(常滑市りんくう町2丁目20−3):

実証テーマ: 人、地域を支える“ロボットイノベーションプロジェクト”:
・防犯カメラロボット・サイネージロボット・外国人旅行者向け多言語対応ロボット (その他の潜在的な施設課題を解決するロボットも広く募集)■ 半田市立半田病院(半田市東洋町2丁目29):

実証テーマ: 新病院開院に向けた“スマートホスピタリティプロジェクト”:
・院内搬送(書類/検体等)ロボット・遠隔診療/投薬説明補助ロボット・患者搬送ロボット・ご家族の案内ロボット・院内案内サイネージロボット (その他の潜在的な施設課題を解決するロボットも広く募集)

※より詳しい施設情報やロボットについては「募集要項
」を参照のこと。
●Category2「プロジェクト組成型」

1.概要:
ロボットベンダーとべニューが一体となって組成する先進的なロボットプロジェクトを募集。当該プロジェクトに対する、ロボットの専門家によるアドバイス、地元調整やPRなどの支援を通じて、社会実装に向けた実証実験を実施。
2.特徴:
先進的サービスモデルの創出を目的とした実証実験
3.募集対象:
先進的なロボットプロジェクト(例: 自動配送ロボットを活用した公道走行や、ロボット管理システムを活用した複数台連携を通じた新たなロボットソリューション など)
●応募方法等
●募集期間
2024年8月24日(木)から9月27日(水)まで特設Webサイト「あいちロボットトランスフォーメーション

●提出書類・提出方法等
参加申込書等に必要事項を記載の上、下記提出先まで電子メールにて送付。※詳細は「募集要項
」を参照のこと。