中国政府は2023年8月15日から、「ChatGPTのような生成AIを活用するサービスの規制法案」を施行する予定です。新たに、香港の英字紙であるサウスチャイナ・モーニング・ポストが、Appleが中国のApp Storeにおいて「100以上の生成AI搭載アプリ」を削除したことを報じました。

Apple removes over a hundred ChatGPT-like apps in China as tighter regulations set to take effect | South China Morning Post

https://www.scmp.com/tech/policy/article/3229628/apple-removes-over-hundred-chatgpt-apps-china-tighter-regulations-set-take-effect



Generative AI services pulled from Apple App Store in China ahead of new regulations | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/08/01/generative-ai-services-pulled-from-apple-app-store-in-china-ahead-of-new-regulations/

Apple pulls dozens of ChatGPT-style apps from China App Store ahead of regulatory changes - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2023/08/01/apple-chatgpt-china-app-store-removals/

中国のインターネット規制当局である中国サイバースペース管理局(CAC)は2023年4月に、生成AIサービスを規制する法案を発表しました。法案は、ChatGPTのようなチャットAIや画像生成AI、オーディオ、動画を含むすべての生成AIサービスを対象としたものです。企業は生成AIサービスが「中国の社会主義的価値観」を支持し、差別的なコンテンツや虚偽の情報、暴力やポルノなど社会秩序を混乱させるコンテンツの生成を防ぐ措置を講じる必要があります。

中国の規制当局がChatGPTのような生成型AIの規制法案を発表、AIが中国共産党への反対を唱えると企業が罪に問われる危険性 - GIGAZINE



Appleは、AIサービス規制法案が8月15日に施行されることを受けて、中国のApp Storeから100以上の生成AIアプリを削除しました。中国のモバイル分析プラットフォームであるQimaiによると、削除されたアプリの中には、ChatGPTのようなチャットサービスを提供する6月29日にリリースされたばかりの「Spark」や、チャットボットや翻訳サービスを提供するAIアプリ「ChatGAi Plus」なども含まれているとのこと。ChatGAi Plusは8月1日に削除される直前の時点で、中国のApp Storeの有料アプリランキングで9位に入るほど人気のアプリでした。

削除されたAIアプリの1つである「OpenCat」の開発者であるBaye aka氏は、削除に際してAppleから送られた通知のスクリーンショットをX(旧Twitter)に投稿しています。Appleによると、中国政府が生成AI規制を強化したことにより、ChatGPTのような生成AIサービスは中華人民共和国工業情報化部(MIIT)が発行したライセンスが必要になるとのこと。OpenCatはChatGPTのような機能を有しており、MIITの認可も受けていないため、中国のApp Storeから削除されることになったと説明しています。



テクノロジー系メディアのTechCrunchは、「ChatGPTに似た大規模言語モデルを活用したAIアプリが中国内で急増しています。これらの大規模言語モデルの予測不可能でブラックボックス的な性質は、違法または政治的に敏感な情報が漏れ出さないようにする中国のサイバースペース検閲官にとって、間違いなく懸念事項となっています」と述べました。