「SNSで話題になり終売」《アルコール分2.0%入りお菓子》って酒気帯び運転になるの?
アルコール入りお菓子、SNSで話題になり出荷終了
最近、アルコールを含んだグミがコンビニエンスストアなどで販売され、大きな話題となりました。
「子供が親しみやすいパッケージになっている」「知らずに子供が食べると悪影響があるのではないか」という意見もあり、SNSなどで意見が飛び交っていましたが、先日出荷終了がアナウンスされています。
現在店頭にある分で販売終了になるとのことで、また話題を呼んでいますが、このような商品以前にも、アルコールが含まれるお菓子というのは以前から存在しています。
これらの商品を口にしたあとに運転することは、飲酒運転になってしまうのでしょうか。
酒気帯び運転に該当するアルコール量はどれくらい?
飲酒運転は「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の2種類に分けられます。酒酔い運転とは、飲酒状態で真っすぐに歩くことができないなど、明らかに酔った状態で運転することで、明確な違反の基準が示されていません。
今回は、呼気中のアルコール基準値が示されている「酒気帯び運転」に当てはめて見ていきましょう。
酒気帯び運転は、呼気1リットルの中に占めるアルコール量がどのくらいかで、処分の内容が変わります。
呼気中のアルコールが0.25㎎/L以上で25点の違反点数、処分は免許の取り消しとなり、欠格・停止期間は2年です。呼気中のアルコールが0.15㎎L~0.25㎎/L未満の場合には、違反点数13点、免許の停止処分が下され、欠格・停止期間は90日となっています。
いずれにせよ、呼気中アルコール濃度が0.15㎎/L以上であれば、酒気帯び運転ということになります。
呼気中アルコール濃度0.15㎎/Lは、血中アルコール濃度に換算すると0.3㎎/L。これは、純アルコールを20g程度摂取した際に検出される血中アルコール濃度です。
例えば、ビールの平均的なアルコール度数は5%程度ですから、瓶ビール中ビン1本(500ml)を飲み干すと、体内に純アルコールが25g摂取されたことになり、酒気帯び運転の基準を越えてしまいます。
ただし、この数値は体質や体調など、個人差が出る部分になりますので、酒類表示のある飲料を飲んだ時には、絶対にハンドルを握ってはいけません。
アルコール入りのお菓子、何個食べれば酒気帯び運転になってしまう?
では、アルコール入りグミで、純アルコール20gを摂取するためには、どのくらいの量を食べる必要があるのか考えていきます。
グミ1つの容量は5gです。商品表示にはグミ1つに対しアルコールが2%含まれているとあります。計算すると、グミ1つに含まれる純アルコールは0.1g程度。つまり、このグミから純アルコール20gを摂取するには、200個ものグミを食べなければなりません。
当該商品の内容量は52gと記載されているので、1袋に入っているのは10個です。200個つまり、20袋を完食するということになるので、運転を控えた人間が1度に食べる量としては、あまり現実的な数字とは言えないと思います。アルコール入りのチョコなどでも、同じことが言えるでしょう。
アルコール度数1%以下の低アルコール飲料では?
しかし、お菓子のように、アルコールが微量または少量しか入っていない食品や飲料の全てが“セーフ”となるわけではありません。
例えば、低アルコール飲料(アルコール度数1%程度)の商品には、「運転者は飲用をやめてください」という表示がされています。
アルコール度数1%の飲料の場合、2リットルで純アルコール20gを摂取したことになります。350ml缶であれば6本程度ですから、先ほどのグミ200個よりは1度に摂取できる可能性が高いでしょう。
そのため、低アルコール飲料には「運転者は飲用をやめてください」という明確な「禁止」の表示があると思われます。
さらに最近では、マウスウォッシュ使用後や蒸しパンを食べた後に、呼気アルコール濃度が高まり、会社内での懲戒処分を受けたという事例もありました。運転する際に口にするものに関しては、十分な注意が必要なことは言うまでもありません。
今回試算した数値はあくまで目安です。体質や体調、そして体の大きさやアルコール分解の得意不得意によって、呼気中のアルコール濃度が高く出るというケースは十分に考えられます。
したがって、運転する際に口にするものに関しては、十分な注意が必要なことは言うまでもありません。基準値以下だからといって、むやみにアルコール入りのお菓子を食べて運転することは避けるべきだと思います。
