野党・国民党、北部で攻勢 16県市で首長の座狙う/台湾
同党は今回の統一選を前に、幹部や重鎮らを総動員して応援チームを立ち上げた。馬英九(ばえいきゅう)前総統や韓国瑜(かんこくゆ)前高雄市長なども加わって分担しながら全国で遊説活動を行い、各地域での勝利を狙う。
朱立倫(しゅりつりん)主席(党首)は6直轄市のうち過半数で市長当選を目標に掲げる。現在14県市で首長の座を持つ同党は、台湾海峡の離島、澎湖県と中部・苗栗県で対抗馬に対して劣勢に立たされることが懸念されるものの、中部で同党がかじを取る県市は大部分で状況が安定しており、同党候補が当選する可能性が高いとして党内には比較的楽観的なムードが漂う。
現職の頼峰偉(らいほうい)県長が再選を目指す澎湖では、陳双全県議会副議長が当初は同党から離党する意向を示していたものの、朱氏の働きかけにより、同党澎湖県党部の主任委員に就任し、同党陣営を一枚岩にした。党内からは、頼氏の再選の可能性が高まったとの声が上がる。
▽北部では支持固め急ぐ
関係者によると、最後の1カ月間は桃園や新北で大型選挙活動を実施して攻勢を強める予定。北部での支持獲得を図るという。
桃園では与党・民進党から出馬を予定していた林智堅(りんちけん)前新竹市長が論文の盗用問題により辞退するなどして混乱。一方の国民党は団結を呼びかけ、市内2カ所で選挙対策本部設立大会を開き、勢いをつけた。
また当初は苦戦するとみられていた北部・新竹市では、野党・民衆党候補の高虹安(こうこうあん)立法委員(国会議員)が論文の盗用や政府系シンクタンク勤務時代に規定に反して副業をしていたなどの疑惑が取り沙汰され、国民党候補が盛り返しており、党内では新たな希望との観測が広がっている。
(劉冠廷/編集:齊藤啓介)
