「持ち充」って知っている? もうモバイルバッテリー不要な最新のスマホ充電事情とは

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先日、聞き慣れない「持ち充」という言葉を知りました。
学生の会話の中で出てきた言葉が
「持ち充、貸して」
というものだったのです。

その後、出てきたのが「ACアダプタ」と「USBケーブル」でした。
つまり「持ち歩いている充電器」を略して持ち充と呼んでいるようです。

持ち歩きの充電器といえば筆者に限らず多くの人がイメージするのは充電式のバッテリー。
俗に言う「モバイルバッテリー」でしょう。

モバイルバッテリーの中でも三洋電機(現パナソニック)が発売し大ヒット製品になった「eneloop モバイルブースター」を略し「モバブ」と呼んでいたため、現在も他社製品であってもモバブと呼ぶ人や、モバイルバッテリーをそのまま略して「モババ」と呼んでいる人も多いですね。
筆者も「モバブ」派の一人です。

呼び名はもちろんのこと、筆者も知人や親戚の学生に「持ち充」について話を聞いたところ、興味深い話が聞けたので今回はこちらをご紹介します。


○外での充電は「コンセント」から!
筆者が見かけた「持ち充」の貸し借りを行う学生たちが手に取っていたのはACアダプタ。
モバイルバッテリーではなく、コンセントから電源を取る必要がある充電器です。

以前ならば外出先でのコンセント電源は、社会人であれば会社のデスクの電源くらいしかありませんでした。
しかし現在は、学校の教室でも自由に使えるコンセントが用意されており、ファーストフード店やカフェでもコンセント電源が利用できる店舗が大幅に増えています。

実際、学生に話を聞くと
「授業中にコンセントが使える」
「待ち合わせのマクドで充電ができる」
このように備え付けられたコンセントを利用できる場所が増えたため、
「大きくて、重たいモバイルバッテリーでなく、コンパクトなACアダプタの方がいい」
このように考えているようです。

また、学生に限らず以前はモバイルバッテリーを持ち歩いていたけれど、現在はACアダプタを持ち歩いているという友人も、
・コンセントが使え充電できる場所が増えた
・以前ほどスマートフォンのバッテリー持ちに悩むことが減った
このようにスマートフォンのバッテリーが持つようになり、
「常に充電できるように備えておく」
この必要性が薄れたことも、「持ち充」に移行する人が増えていることの背景にもなっているようです。

実際、筆者もこれらの話を聞いて、カバンに常にスタンバイしているモバイルバッテリーに出番が最近ないことにも気付きました。

朝、フルに充電したスマートフォンを持って出かけた後、それこそ終電近い遅い時間に帰ってくることになってもなんとか1日持つことが多く、外出先での充電の機会がずいぶんと減っています。

モバイルバッテリーが当たり前の充電手段であり、持ち歩きの必需品だった時代はいつの間にか終わっていたのかもしれません。

それを踏まえて、イマドキの外出先での充電事情は「持ち充」という新しい言葉が出てきたように変わっていっているとも言えます。


○持ち充時代のオススメ充電器とは?
そんな「持ち充」ですが
・外出先でコンセントが利用できる
・スマートフォンのバッテリー持ちが長くなった
この二点に着目し、今の時代に合った外出先用の充電器についても考えてみました。




まずはACアダプタ。
選び方のキーワードは「急速充電」です。
コンセントが利用できる場所に必ずしも長居するとは限りません。待ち合わせなどで30分にも満たない時間だけ充電を行うようなシーンも考えられます。

そんなとき、より短時間で多くのバッテリーを充電できるACアダプタであれば持ち充としての安心感はぐんとアップします。

最新のスマートフォンの多くが対応している急速充電規格「USB PowerDelivery(USB PD)」に対応したコンパクトなACアダプタも最近になって多く発売にもなっています。
これを持ち充として持ち歩ければ、待ち合わせの短い時間でもスマートフォンのバッテリーをかなりの量、充電することが可能です。
機種にもよりますが、30分で50%近くまで充電できます。




続いて、モバイルバッテリーも持っておきたい派にオススメなのが「ACアダプタ兼用」のタイプ。
内蔵されたバッテリーからのスマートフォンの充電だけでなく、モバイルバッテリー自身を直接コンセントに差し込んでACアダプタとしても利用できます。
例えば、バッテリーが空っぽになっているときでもスマートフォンの充電をコンセント電源からできます。
もちろん、急速充電に対応している製品も多数出ているため、短時間でコンセントからもバッテリーからもスマートフォンを十分に充電することが可能です。

どちらも鍵は「コンセント」と「急速充電」です。
バッテリーがほぼ空の状態からも、30分で半分、1時間ちょっとでフルまで充電できるため、まさに持ち充の使われ方の多い「待ち合わせ中の充電」では大活躍できるのは間違いなしでしょう。

スマートフォン本体の買い替えサイクルも年々鈍化する中、使い回しできる充電器は昔買ったものをそのまま使い続けているケースが多いと思います。中でも自宅用ではない持ち歩きのバッテリーなどは「もしもの備え」でもあるため買い替えてない人も多いはずです。

いま、「持ち充」という新たな呼び名とともに、外出先での新しい充電スタイルが一般化しています。
次のスマートフォンの買い替えなどでは是非「持ち充=外でのコンセントからの充電」の活用も検討してみてはいかがでしょうか。


執筆 迎 悟