遠くに江の島と富士山を望み、皇室の御用邸がある美しい葉山の海で、最近 “密漁” が横行しているという。

「サザエ、アワビ、ウニ、トコブシ。さらに伊勢エビやタコ、ワカメやヒジキなど海藻類も。まだ小さいやつまで、根こそぎ乱獲されてますね」

 そう話すのは、神奈川県葉山町の漁業協同組合関係者だ。

「密漁者たちは1グループ2〜3人で、モリや網、クーラーボックスを持参しているから、一般の磯遊び客に交じっていても、すぐわかる。組織的な、いわゆる “プロ” ではないが、家族連れで来て、子供をカモフラージュに使うなど、悪質なグループもいます」(同前)

 密猟は、日本人のみにあらず。

「今年は、とくに中国人の密漁者が多い。SNSで、彼らのあいだに “穴場” として葉山の情報が出回っているらしい。

 5月ごろから増え、多い日は3〜4グループが捕まっている。現場を押さえて声をかけると、素直に海に返す人もいれば、獲物を海に投げ捨てて逃走した人もいた」(同前)

 よゐこの濱口優よろしく「獲ったど〜!」では、すまされない。密漁は犯罪であると知るべし。

(週刊FLASH 2020年10月13日号)