皇治を直撃 那須川天心には「みんなあなたが負けると言ってます」

K-1の看板選手でありながら、K-1との契約を破棄してRIZINへ電撃移籍。K-1時代の記者会見では、そのチャラいノリで対戦相手をことごとく挑発し、シーンを誰よりも盛り上げてきた男、皇治(31)。
その初陣『Yogibo presents RIZIN.24』(9月27日、さいたまスーパーアリーナ)では、対戦相手がいきなり那須川天心(22)というビッグマッチが実現。下馬評では圧倒的不利が囁かれる皇治に、移籍の真相から天心戦に懸ける思いまでを聞いたインタビュー後編!
――那須川天心戦に関しては、K-1代表として戦う気持ちもあるんですか?
皇治 そんなんはないですけど、もう自分の中では喧嘩とか戦争やと思ってます。
――ファンが待ちわびている武尊選手と天心選手の一戦を実現させる呼び水になれれば的なことも言われてましたが、武尊選手からは「都合のいいときだけ人の名前を使うな」と、猛反論されてました。
皇治 せっかく強いのにもったいないなーて。ごちゃごちゃ言うとらんと、ファンとの約束、男なら守れよと。男は行動なんでね、それだけですね。一丁前にやってきたんで、認めるところは認めてますけど、イマイチもったいないですよね。天心も自分から喧嘩売ったんやから相手のとこ行かな、まあ天心も、リング降りたらイマイチおもろないし、赤ちゃんやからね。
――下馬評では圧倒的不利が予想されています。皇治選手の中では「1%も負ける気はない」ということですが、勝機は見出せているんでしょうか?
皇治 もちろんです。人生の闘いなら、100%負けないんで。男の闘いなら100%負けないですけど、やるのはリングの中なんで、そのリングの中に人生の闘いを持っていったら俺は勝てると思ってます。それが今回のテーマなんで。リングの中では、格闘技の試合をしようと思ってないですよ。
――どういうことですか?
皇治 わかりやすく言ったら喧嘩ですよね。喧嘩って、ホンマに根性ある人が勝つと思うんですよ。だから、その闘いに持っていきます。
――ただ、そこに天心選手が付き合ってくるかですよね。
皇治 まあ、付き合ってこないでしょうね、ヘタレなんで。でも、そこを付き合わすように持っていくのが皇治劇場なんで。自分の実力不足で勝てなかったですけど、2018年末に武尊とやったときも、結果、アイツはいつもどおりには闘えなかったんで。
――天心選手はスタイル的にトリッキーな闘いを仕掛けてくることがありますが?
皇治 ビビリやから、ヘコヘコ動くと思うんですよね。
――あと、予測しない角度から蹴りが飛んできたりとか。
皇治 よーわからん、ヘンテコな攻撃は当たんないですよ(笑)
――そのへんの対策っていうのは……。
皇治 いやいや、あんなんもらっても倒れないですよ。お子ちゃまランチですからね、ホンマに。ただのガキなんで。
――皇治選手の打たれ強さと、気持ちの強さは誰もが評価するところですが、その自負はありますか?
皇治 打たれ強くないですよ、別に(笑)。逆に俺、ほかの選手に聞きたいんですよ。こんだけファンに応援されて、なぜ倒れられるの? と。記憶飛んだら仕方ないですよ。失神してもうたらそれはしゃあないですけど、なぜ痛いから倒れるのか、俺にはわからなくて。
――武尊選手との試合でも、記憶が1回飛んでるんですよね?
皇治 何回も飛んでますよ。でも、記憶は帰ってくるんですよ、なぜか(笑)。
――昔からそれほど打たれ強かったわけではないと。
皇 いやー、ないです。まあ、練習中も倒れたことないですけど、打たれ強いっていう自覚はホンマにないです。フラフラにもなりしますし、見てもらったらわかるように酔拳みたいになりますし。
――いわゆる酔拳モードですね(笑)。
皇治 酔拳みたいになるんですけど、ホンマに強がりなしに、なんで倒れるんかがわからんス。倒れるというか、倒れられる神経がわからん。ぶっちゃけた話、俺、たぶん足ちぎられても倒れないっスよ。

「黙ってたこ焼きでも食っとけ」と…
――天心選手を倒すイメージはできてますか?
皇治 天心が言ってたやないですか、俺に『絶望を与える』って。自分は絶望を与えられても、そこから奪い取る準備が、ムッチャできてるんですよ。たぶん、あの子は俺に攻撃されることも想定外やと思うんですよ。俺は何されても想定内なんで。そこの強みはありますよね。もう記憶ぶっ飛ばす以外、俺を倒す方法なんてないですよ。
――これで、皇治選手が天心選手を喰ったら、ますます知名度が上がりますね。
皇治 格闘技界が盛り上がりますよね、俺が看板になったほうが、よっぽど。俺が看板になったら、UFC超えますよ。
――皇治選手がこれまで、しきりに「挑む」という言葉を使ったり、「勝ち負けよりいろんな姿を見せたい」という発言をしていたので、それが保険をかけているようにも聞こえてしまう部分があったんですけど、今回の発言を聞いて、全然違うんだなと思いました。
皇治 俺が「挑む」って言ってるのは、天心に挑むっていうよりは、今回すべてが新しい挑戦じゃないですか。RIZINのリングに上がるのも初めてだし。それに、今はコロナ禍で、みんな守りに入ってると思うんですよね。俺も31ですけど、こういうときやからこそ、挑むことに意味があるという。挑んだから得られるもんがあんねんでっていうのを見せたいんですよ。だから、勝たなきゃ意味ないんですよ。
――どんな試合展開を考えていますか?
皇治 俺は1ラウンドから3ラウンドまでフルで殴りにいって、ホンマに倒しにいくんで。今までは「勝ちたい」試合が多かったけど、今回は「倒したい」が強いし、今回は怖いっていうのが1個もないんですよ。前まではけっこう自分も背負うものがあったんですよね、やっぱり失いたくないっていう。でも今回、俺はいろんなもん失ってここに来たんで、あとは奪うだけなんですよ。
――秘策はあるんでしょうか?
皇治 もう決まってるんですよ、やることは。やること決まってるヤツがいちばん強いんですよ。普通は格闘家って、これからのプランだったり、自分自身を強くするために練習することが多いと思うんですけど、自分は今回、天心を泣かすためだけの練習をしてるんで。詳しくは言えないですけど、時間を区切ってやってみたり、いろんなことをやってます。
――格闘家・皇治としては、今もまだ進化の過程ですか?
皇治 なんかね、進化してますね。するもんなんですね。俺も31だし、15年やってるんで、もう限界かなと思ってたんですけど、強くなってるんですよ。だから、やめられないというか。わかりやすく言えば、前の武尊戦のときより全然強いですよ、今の俺は。
――31歳という年齢を考えると、「命を賭けられるのは残り数戦」とも言っていましたが、天心戦の次の展開も考えていますか?
皇治 誰もが盛り上がるカードやりたいんですよ。ボブ・サップとか。
――盛り上がるかもしれないですけど、体格差がありすぎますが……。
皇治 いや、やりますよ、俺は(笑)。それぐらいの勢いですよ。天心とボブ・サップを比べたら、100%ボブ・サップのが怖いですよ。でも、それで盛り上がるなら、やりますよっていう考えなんで。今回、天心が怖いなんて1ミクロンもないんですよ。だいたい、本来やったら例年この季節は、海で大勢の女のコと遊んでる時期なのに、それを2019年と2020年はしてないんですよ。ホンマにもう、この2年間、楽しみを奪われてるんで、それを全部、天心にぶつけます。ホンマに、こいつのために、女をどれだけ我慢させてるか……俺に会いたい女たちを。
――皇治選手の女好きキャラはガチなんですね(笑)。
皇治 めっちゃ好きですよ。でもね、自分で言うのもあれなんですけど、ホンマめっちゃモテるんですよ。
――天心戦、ホントに期待してます!
皇治 頑張ります! 「FLASH」の表紙にしといてください!(笑)
写真・久保貴弘
