バーチャットを忘れない!僕らが愛した「サッカーゲームの架空選手たち」
サッカーゲームでは最初、架空のサッカーチームを使い一から育てていくことがある。そのメンバーは現実のサッカー選手に比べたら弱いことが多いが、弱い時期の自身のチームを盛り上げそしてクラブの成長の礎になってくれる。
単なる捨て駒止まりではなく能力や容姿が個性的で表情豊かな顔を見せてくれるものもいただろう。今回は僕らがサッカーゲームで愛用した思い出に残る「架空サッカー選手」をピックアップしよう。
河本鬼茂(サカつくシリーズ)
弱いという印象が多い架空選手の中で「最強」を地で行くのが河本鬼茂だ。
サカつくの架空選手は決して弱くない。GKの癖にFWができてしまう「点取り屋GK」の異名を持つ屋村謙太郎、「鉄の片桐」の異名を持ち最近のシリーズでは高いユーティリティー性を持つ片桐誠など個性的で中二病心をくすぐる異名はついつい選手に愛着をいだかせる。
特にサカつくシリーズはゲームハードの性能が高い頃から選手数が多く、攻略本の厚みは広辞苑なみ。その中にみっしりと選手データが掲載されていたわけだが、その中で架空選手なのに常にランク最強だったのが河本鬼茂だ。

現在スマートフォンでプレーできる『サカつくRTW』では事前登録キャンペーンで(ルーキー)というカードが、その後“星5”のカードが3枚無料配布された。
元日本代表の釜本邦茂氏をモデルにしたと思われる絶対的なストライカーで、出身地は京都府というのも実は一緒である。
バビントン(キャプテン翼)
サッカーゲームの中で最もストーリー性があったのがテクモ時代のキャプテン翼シリーズだろう。
ゲームの中ではオリジナルストーリーが展開されオリジナルキャラと共に現実の漫画以上に熱い展開を見せていた。
特に2作目の『キャプテン翼II スーパーストライカー』では最初サンパウロFCユースでスタートするのだが、翼と共にチームを引っ張るのがアルゼンチン人のバビントンである。
ファミコン、また漫画には登場しないゲームのオリジナルキャラということもありバビントンはストーリーでの会話などはない。
しかし、翼はだいたい必殺技を打たせるので(子供だからスタミナ配分などはない…)ガッツが不足し、バビントンが得意のパスを使ってゲームメイクするというのが定番パターンである。
元々アルゼンチン人だがファン・ディアス率いるアルヘンティノス・ジュニアーズとの試合が評価されサンパウロFCへ引き抜かれたという設定で、後にアルゼンチンのユース代表として敵となり立ちはだかる。後年の作品ではA代表メンバーにピックアップされている。
まさにゲームの中で成長をしたプレイヤーだ。
アレックス・ハンター(FIFAシリーズ)
あまり架空選手の印象のないFIFAシリーズだからこそだろうか。『FIFA 18』ではコラ・コーラがゲーム内の架空選手アレックス・ハンターをスポンサードしたことで話題となった。
「LAギャラクシー」で活躍したことによりコカ・コーラとスポンサー契約したという設定で、試合中のシーンはCMにも使われた。
さらにはTwitterアカウントも開設し現在までに6.1万人のフォロワーを獲得しているほか、adidasアスリートとしても登録された。
サッカーゲーム版バーチャルアイドルと言えばいいのだろうか。『FIFA 19』ではレアル・マドリーに移籍するという設定になったり、すっかりFIFAの顔になった。
BBCが顔のモデルになった俳優アデトミワ・エドゥンと共にアレックス・ハンターの特集をしたほどだ。
しかし、残念ながら2018年の途中を持ってTwitterの更新は停止してしまった。
バーチャット(PES、ウイニングイレブンシリーズ)
ウイニングイレブンシリーズに初めてマスターリーグが搭載された頃、僕らは狂ったようにみんなマスターリーグで最強チームを育てようとした。
ただ、デフォルトのチームは弱くとても良いメンバーとは言えなかった。CPU相手に苦戦しながらも少しずつ強くなっていくチームで愛着のあるメンバーがでてきた。
ベテランで守備能力は高いがスタミナやスピードに欠けるセンターバックのフォルネンダー、司令塔のミナンダ、フォワードのカストロ、ホイレンスといった名前は今も覚えている。
中には架空選手をもとにしたオリジナルストーリーや自分のマスターリーグ成長記を小説にまとめるものもいたぐらいだ。

その中でユーザーに最もインパクトを与えたのがオーストラリア人ウィングのバーチャットだろう。何せスピードの値が作品によっては90と非常に高く、当時はスピード値が重要視されるゲーム性であったため縦へ突破できるのは大きなアドバンテージだったからだ。
はっきりいって足元はお粗末だったが、ピッチを駆け巡りフォワードに決定的なクロスを供給した。それをカストロやホイレンスが外すことも多かったのだが…。
ラスキン(PES、ウイニングイレブンシリーズ)
いつの作品からか「初期メンバー」と呼ばれるフォルネンダーらマスターリーグのメンバーも毎年年を取るようになった。
そして高齢になった選手は引退(転生して新人として後年出現する)、チームメンバーが入れ替わるようになった。現在の作品ではバーチャットやヨウガといった面々は監督として登場している。
その中、2008年頃だっただろうか40台、50台が多い初期メンバーの中でやたらと総合値が高い左サイドバックが登場した。ラスキンである。
80以上と高いスタミナにバーチャットほどではないがスピードにも優れ、パスも出せちゃうという攻撃的サイドバック。何より若くて成長曲線も秀逸で育てれば、まるで長友佑都のような存在になれた。
ウイニングイレブンには珍しい、最後まで使える稀有なオリジナルキャラクターであったラスキン。
しかしそんな彼も後年の作品でデフォルトチームから去っている。
