【漢字トリビア】「洗」の成り立ち物語
「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%A6%E3%80%81%E6%BC%A2%E5%AD%97%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C。今日の漢字は「洗う」、「洗濯」「洗練」の「洗(セン)」です。「洗う」という字は、さんずいに「先」と書きますそこで、「先」という字のなりたちからひもといてみましょう。

「先」という字の上半分は「止まる」という字が形を変えたもので、
足あとを描いた象形文字。
その下に「人」を意味する二本の線を添えることで、
人が足跡を残しながら「行く」という動作が強調されています。
そこから「先に行く」「前を行く」といった意味をもつようになりました。
そもそもこの「先」という漢字は、
漢字が生まれた古代中国の王朝、殷の時代の「先行の儀礼」、
読んで字のごとく「先に行く」儀礼からできたといわれます。
未知の場所を開拓する際や、敵地に軍隊が攻め込む際、
そこには邪悪な霊がひそんでいて、悪さをしかけてくるかもしれない。
いにしえの人たちは、そんな事態を最も恐れていました。
そこで、異なる民族の人間や身分の低い者、
あるいは特別な能力を備えた者たちに「先行の儀礼」を任せ、
行く手に待ち受ける災いを祓う役割を与えたのです。
※平和な鳥のさえずり、水で足を(何かを)洗う音
「先」という字には、足の「さき」という意味もあります。
そこに水滴を意味する「さんずい」を添えたのが今日の漢字「洗う」です。
古代の人々は旅から帰ると、他の土地でついた穢れを祓うため、
まず、足先を洗い清めたといいます。
「洗う」という字は、そんな古代中国の風習から生まれた漢字。
穢れや汚れを洗い清める、という意味をもつようになったのです。
今日の漢字は「洗う」「洗濯」「洗浄」の「洗(セン)」。
邪悪な霊がひそんでいるかもしれない未知の場所から戻り、
足先についた穢れや汚れを水で洗い清める様子を表す漢字です。
ではここで、もう一度「洗う」という字を感じてみてください。
東洋最古の学問書と言われる『易経』には、
「洗う心」と書く「洗心」という言葉が出てきます。
文字通り、心のけがれやくすみを洗い清めることを意味していますが、
『易経』の教えによれば、
洗い流すべきなのは「勝手な思い込み」や「過度の期待」。
それは、自分をとりまく現実への無用な不満を生み、平常心を失わせます。
折しも今は雨の季節。
あれやこれやと欲張らず、雨に閉ざされた世界に身をゆだね、
心にこびりついた頑固な汚れを洗い流しましょう。
雨の日は、きれいさっぱり、心を洗う。
雨上がりの街を軽やかな気分で歩けば、無垢な瞳に虹も輝く。
いつもよりずっと、幸せの感度があがっているのがわかります。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら・・・
ほら、今日一日が違って見えるはず。
*参考文献 『常用字解(第二版)』(白川静/平凡社)
『絵で読む漢字のなりたち 白川静香文字学への扉』
(作 金子都美絵・文字解説 白川静/太郎次郎社エディタス)
6月22日(土)の放送では「助」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7120
聴取期限 2019年6月23日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/)
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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<番組概要>
番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜8:20〜8:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/

「先」という字の上半分は「止まる」という字が形を変えたもので、
足あとを描いた象形文字。
その下に「人」を意味する二本の線を添えることで、
人が足跡を残しながら「行く」という動作が強調されています。
そこから「先に行く」「前を行く」といった意味をもつようになりました。
そもそもこの「先」という漢字は、
漢字が生まれた古代中国の王朝、殷の時代の「先行の儀礼」、
読んで字のごとく「先に行く」儀礼からできたといわれます。
未知の場所を開拓する際や、敵地に軍隊が攻め込む際、
そこには邪悪な霊がひそんでいて、悪さをしかけてくるかもしれない。
いにしえの人たちは、そんな事態を最も恐れていました。
そこで、異なる民族の人間や身分の低い者、
あるいは特別な能力を備えた者たちに「先行の儀礼」を任せ、
行く手に待ち受ける災いを祓う役割を与えたのです。
※平和な鳥のさえずり、水で足を(何かを)洗う音
「先」という字には、足の「さき」という意味もあります。
そこに水滴を意味する「さんずい」を添えたのが今日の漢字「洗う」です。
古代の人々は旅から帰ると、他の土地でついた穢れを祓うため、
まず、足先を洗い清めたといいます。
「洗う」という字は、そんな古代中国の風習から生まれた漢字。
穢れや汚れを洗い清める、という意味をもつようになったのです。
今日の漢字は「洗う」「洗濯」「洗浄」の「洗(セン)」。
邪悪な霊がひそんでいるかもしれない未知の場所から戻り、
足先についた穢れや汚れを水で洗い清める様子を表す漢字です。
ではここで、もう一度「洗う」という字を感じてみてください。
東洋最古の学問書と言われる『易経』には、
「洗う心」と書く「洗心」という言葉が出てきます。
文字通り、心のけがれやくすみを洗い清めることを意味していますが、
『易経』の教えによれば、
洗い流すべきなのは「勝手な思い込み」や「過度の期待」。
それは、自分をとりまく現実への無用な不満を生み、平常心を失わせます。
折しも今は雨の季節。
あれやこれやと欲張らず、雨に閉ざされた世界に身をゆだね、
心にこびりついた頑固な汚れを洗い流しましょう。
雨の日は、きれいさっぱり、心を洗う。
雨上がりの街を軽やかな気分で歩けば、無垢な瞳に虹も輝く。
いつもよりずっと、幸せの感度があがっているのがわかります。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら・・・
ほら、今日一日が違って見えるはず。
*参考文献 『常用字解(第二版)』(白川静/平凡社)
『絵で読む漢字のなりたち 白川静香文字学への扉』
(作 金子都美絵・文字解説 白川静/太郎次郎社エディタス)
6月22日(土)の放送では「助」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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聴取期限 2019年6月23日(日) AM 4:59 まで
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番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜8:20〜8:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/
