介護の悩みを相談する介護居酒屋で孤立を防ぐ
1月18日放送、「NHKニュースおはよう日本」(NHK)では、介護居酒屋。在宅介護の悩みを周囲に相談せず、孤立する事例が増えている。85歳、要介護度5の母親を介護する59歳の男性は、一昨年塗装業のアルバイトを辞めて介護に専念した。母親は家にいたいとの希望が強く、施設には入所していない。夜間に自分で歩こうとして骨折したこともあり、夜も2時間ごとの確認が欠かせないという。医師にストレスが溜まると相談すると、介護を時には休むべきと助言を受けた。
介護する人の負担を和らげる取り組みとして、山梨県韮崎市のあるデイサービス施設では、介護従事者が集まって飲み会を開く「介護居酒屋」を開いている。施設利用者以外も参加でき、介護の悩みを共有することができるという。
「あいあいにらさきデイサービス」では夕方19時に赤ちょうちんが下がり、介護つきの居酒屋「ちょい呑み処あいあい」に変わる。テーブルには缶ビールや日本酒、焼酎や手作りのつまみが並ぶ。全国でしばしば起きる介護を苦にした事件などを話題にしたり、いろいろな悩みを口にしている。介護者は酒を飲みにいく機会もあまりないからだ。
介護居酒屋は、市民有志の「韮崎でともに暮らす会」のメンバーが企画した。精神保健福祉士がストレスや悩みを抱えながら息抜きに出かけられない人が、ほっとできて癒される場をつくりたいと提案して、賛同者が集まったものだ。行政などが開く介護者の集いは、日中に行われるため、仕事をしていると参加できない。夜お酒を飲みながらだと、孤立しがちな男性介護者も参加しやすくなっている。
介護者や介護経験者、看護師、ケアマネージャーらが参加して、お酒が進むにつれて初対面の人も打ち解けて介護の苦労や介護サービスの問題点などを話し合う。腹を割って話せる雰囲気の中で、専門職による必要な情報提供もでき、助かる人もいるだろう。
特に男性の介護者は孤独になりがちなため、こうした居酒屋のサービスを行うことで、お酒を飲んでリラックスしながら悩みや相談、癒やしなどで交流することができる。先の見えない介護生活で、こういった希望の光になる楽しめる場ができると気持ちも明るくなる。将来は障害者やその家族、育児中の母親が憩える場も作りたいと考えているようだ。
