中国メディア・新華網は19日、近年中国に対する関心が高まっているイタリアでは、小学校や中学・高校の歴史教科書における第2次世界大戦の記述で日本の中国侵略に言及するようになったとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Rod L'Huillier /123RF.COM、南京大虐殺記念館)

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 中国メディア・新華網は19日、近年中国に対する関心が高まっているイタリアでは、小学校や中学・高校の歴史教科書における第2次世界大戦の記述で日本の中国侵略に言及するようになったとする記事を掲載した。

 記事は、現在出版されているイタリアの歴史教科書を多数チェックしたところ「中国の歴史が重点的な教育内容の1つになっていた」と説明。文系の高校で広く使われている教材では第2次世界大戦にかんする記述26ページのうち、4ページが中国に関連した内容であり、毛沢東や溥儀、満州国、1937年の日中による上海市街戦などの写真6枚が併せて掲載されていたと伝えた。

 そして、この教科書では満州国の成立、国共内戦、中国共産党の長征、日本による中国侵略、国共統一戦線、南京大虐殺などについて触れられており、南京大虐殺では「30万人が犠牲になった醜悪な虐殺」、「アジアにとっては第2次世界大戦の真の開戦」が明確に記述されているとした。さらに、日本の「歴史修正主義」にも言及しており、日本が一向に虐殺の罪を認めないうえに、教科書において中国侵略時に侵した罪を軽く見せる、あるいは無視しているとの記述も見られると紹介した。

 そのうえで、ローマの国立学校の高校歴史教育責任者が「近年の中国経済の急発展が、イタリア国内での中国に対する注目を高めた直接的な原因」と語るとともに、歴史教科書において中国にかんする記述が増えた背景については「グローバル化の波に合わせ、欧州中心主義から脱却するため」、「世界第2の経済大国である中国の歴史を知る現実的な必要性と重要性」、「イタリア国内の中華系人口の急増」の3点を挙げたと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C) Rod L'Huillier /123RF.COM、南京大虐殺記念館)