北朝鮮が、最近話題を集めている金正恩第1書記の風刺動画とコメディー映画について、中国と米国にそれぞれ削除と配給中止を求めたことが分かった。中国側は今のところ無視している。複数の韓国メディアが報じた。

 北朝鮮が問題視しているのは、中国で最近急速に拡散している風刺動画。正恩氏が安倍晋三首相と戦ったり、野球場でユーモラスな踊りをみせたりする。制作者は中国の蘇州市に住む青年で、インターネット上で「金正恩風刺動画」として話題を集めた。

 北朝鮮は動画について、正恩氏の尊厳と権威を深刻に毀損(きそん)しているとして、在北朝鮮中国大使館に動画の削除を要請。ただ消息筋によると、中国側は北朝鮮からの要請を無視しているという。

 北朝鮮はまた、米ホワイトハウスにも正恩氏の暗殺をテーマにしたコメディー映画「インタビュー(The Interview)」の配給を中止するよう求める抗議書簡を送った。

 同映画はジェームズ・フランコセス・ローゲンが演じるトーク番組の司会者2人が、正恩氏暗殺に協力するよう米中央情報局(CIA)から依頼されるというストーリー。

 米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は17日、「北朝鮮が最高権力機関の国防委員会名義の書簡で、金正恩暗殺作戦をテーマにした『インタビュー』が、北朝鮮最高指導者に対する冒とくだとホワイトハウスに主張した」と伝えた。(編集担当:新川悠)