田中・溝江組が2年連続の女王に。全日本女子選手権連覇<ビーチバレー>
決勝は2年連続、同じカード。出場は叶わなかったがロンドン五輪予選を戦った田中姿子(フリー)・溝江明香(産能大)組と、地元大阪出身の金田洋世・村上めぐみ組(三井企画(株)上越マリンブリーズ)の対戦。
3位には浦田聖子(千の花)・西堀健実(丸善食品工業)組が入った。
2年連続の女王の座。先週のビーチバレージャパンに続き2週連続優勝。田中・溝江組がようやく戻ってきた。
昨年、一昨年の総合チャンピオンながら、今季はいまだ国内ツアー未勝利。日本代表としてオリンピック出場権を取るべく戦ってきたが、今年に入り調子を落とした。ワールドツアーでポイントが取れず、6月に行われたアジア最終予選でも調子が上がらないまま敗れ、ロンドン行きのチケットをつかみ取ることができなかった。
「結果が出ず足踏みをして、前に進んでいなかった」(田中)とアジア予選後に語ったように、実力をすべて出せなかった悔しさと長年の目標を失いモチベーションを保つのが難しかったこの夏だったが、先週からコンディション、プレイの質、コンビネーションは上がっていた。
優勝をかけた相手は金田・村上組。こちらも今シーズンは結果が出ていなかったが、今大会は好調。持ち前の粘りと臨機応変な戦術で決勝まで上がってきた。
序盤は一進一退だったが、徐々に田中・溝江の攻撃力が勝ってくる。「リスクはあったがサーブで攻められた」(田中)と溝江のライン際へのサーブ、田中のコート奥へのサーブなど相手を揺さぶると、金田・村上組は防戦一方に。
田中にボールを集め、ワンブロックシステムへ変更、レシーブポジションの交替など、準決勝まで成功してきた策を金田・村上組は次々と講じるが、溝江はお構いなしに強打を打ち込んだ。
第1セットを取り、第2セットは金田・村上組が追い上げたが、「狙われていない時も準備がしっかりできていて、集中力が切れずにできた」(溝江)と自信を持つ攻撃力で隙を見せず、粘りのチームを退けた。
先週の優勝はアマチュアチームにフルセットでの辛勝。溝江は勝ちながらも「情けない試合をしてしまった」と話した。今大会の準決勝、尾崎睦(湘南ベルマーレ)・草野歩(フリー)戦も相手に先にマッチポイントを取られる展開。「負けゲームだった」と言う。
しかし「準決勝の(マッチポイントを取られた)第2セットを取り、3セット目を集中した。その集中力が決勝に繋がった」(田中)とようやく納得の勝ち方で優勝トロフィを手にした。
ビーチバレーも他のスポーツと同様、プレイがメンタリティに影響される部分は大きい。4年の大きな区切りであるオリンピックが終わったが、今シーズンはツアー4大会を含めまだ残っている。選手が後半戦をどのようなモチベーションで戦うのか。それも見どころのひとつである。
結果は次の通り
□ 準決勝
田中/溝江 2(16-21,26-24,15-10)1 尾崎/草野
金田/村上 2(21-20,21-18)0 浦田/西堀
□ 3位決定戦
浦田/西堀 2(21-14,21-19)0 尾崎/草野
□女子決勝
田中/溝江 2(21-16,21-18)0 金田/村上
(取材・文=小崎仁久)
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